A.歌い手にとっては身体が楽器なので、いかに身体をうまく使って歌うかが表現にも大きく関わっていきます。馬車の車輪のように、技術的なことと、表現的なこと(メンタル的なことも含む)が両輪で進むことでバランスよく歌える、と捉えるとよいです。たとえば、技術は身につけたがこう表現したい、こう歌いたいという思いがなければよい歌にならないし、こう表現したいという思いがいくらあっても技術的なことがなければ思うように歌えません。
歌うための「身体の支え」がしっかりあれば、必要ない力みは入りにくくなりますし、もし力んだとしてもその力を抜けるようになります。あなたの表現力に技術力が追いついたとき、歌で表現しようとすることが形になるのです。もちろん理屈はわかっても、実践するとなるとそう簡単にはいかず、地道なトレーニングの積み重ねによって体得するしかありません。今後のためにもぜひ取り組んで頂きたいです。([E:#x266F]α)