A. どんな体感だったか「よくわからなかった」というそれ自体がひとつの答えです。そのような質問をされたら堂々と「よくわからなかった」と返答すればよいのです。トレーナーは、優等生のような返事を求めて質問しているのではないと思います。たとえ声の聞こえがよくなったとしても、それがイコールよい体感を持てた、とは限らないからです。
声を扱うトレーニングは、いくら頭に知識を入れたところで、本人が実際に体感しない限りは本当の意味では知ることができないわけです。たとえよい声が出た、よい状態に持っていけたとトレーナーが判断したとしても、当の本人になんの体感もなければ、それはただまぐれで出た声で、再現性のないものになってしまいます。あなたがどんな体感だったか、それをトレーナーが決めつけて判断することはできませんよね。ですので、レッスンの中でこうした質問のやり取りをすることは、とても大切なことなのです。