A. 硬起音というのはハードアタック、つまり声門を強く締めて、息を強く吐くことによって、声にすることです。ですから、ハ行、特に、ハが、やりやすいわけです。
これを、声の出ない人に急に行わせると、胸式で絞り出すような声になり、喉を絞める人もいます。この場合、続けると、喉を痛めかねません。
滑舌にこだわる人で、表情筋を緊張させたり動かしたりしすぎるために、この声になっていることも多いです。
ただ、病的に声の出ない人には、声のきっかけをとるのに効果的で、言語聴覚士などが使うこともあります。腹式呼吸で息の流れやすい状態にしておき、ソフトに声にすることが、前提です。
心地よい状態、軽く運動した後に、声が響くような状態であれば、普通の人でも、結構、お腹から大きな返事ができるはずです。最初は、お腹からのハッというのは、お祭りなどの掛け声を参考にしていましたが、リスクを考えて、ハイという形にしました。
レッスンやトレーニングということでの緊張で逆効果にしないようにしてください。