A. 複数人で演奏するときは、相手が歌であれ楽器であれ、テンポを合わせるのは誰にとっても必要な作業です。ですが、それよりも前に必要なのは、自分でテンポを取ること、自分のテンポを安定させることです。まずは、自分ひとりでテンポを取りながら歌う練習をしましょう。
もし、テンポを取る練習をしたのにバンドとテンポが合わなかったのであれば、あなたのテンポ感はまだ不安定な(自信がない)状態だと言えます。自分のテンポ感が曖昧なのに、他の人にテンポを合わせようとすると遅れが生じます。
一方で、自分のテンポ感をしっかり持った上でバンドと歌えば、テンポが多少ずれてもすぐに修正していけるようになります。全部を相手に合わせるという受け身的なものから、自分のテンポ感を持って積極的に参加することで、テンポだけではなく音楽面でも今までとは違った感覚が芽生えてくるはずです。メンバーそれぞれがテンポ感を持つことで音楽にも一体感が生まれるからです。そういった部分も含め、ぜひ他のメンバーとの演奏を通してさまざまな学びを得てください。