A. 必ずしも必要であるとは言えません。
美空ひばりさんは楽譜が読めなかったという伝説もあるように、楽譜が読める、読めないにかかわらず、歌が上手い人はいるようです。また、最近の作曲家は楽譜が書けない人もいるようです。
しかし、楽譜にはさまざまな情報が集約されています。正しい音程、リズム。これらを耳コピーで完璧に聞き取る力があれば問題ないですが、それは大変難しい技術です。それを考えると、楽譜を読む力を鍛える方がよいのかも知れません。
私はなるべく、楽譜の隅々まで全てを一度、読むようにしています。
曲名、作曲者、作詞者、調号から調性を出し、拍子をまず確認し、音符を読み、歌詞を読む。展開の中では転調、拍子の変化などをしっかり確認。強弱や発想記号を確認し、わからない言葉は調べるなどします。
皆さんにとって、まず大切なのは音程、リズムだと思います。
音程はドレミを数えればなんとかなる方が多いと思いますが、リズムは苦手な人も多いです。
これら楽譜を読み解くことをソルフェージュといい、そのためには楽典という音楽理論を少し勉強する必要があります。
なんだか難しいように見えますが、一つ一つ理解していけば必ず習得できる技術です。
私の先生は「歌う前に机の上でできる勉強はたくさんある」と教えてくれました。
楽譜が読めることで損することはないので、少し興味を持っていくとよいかも知れません。