発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.歌うときには必ず脱力のことを指摘されますが、脱力の大切さを教えてください。

A.歌を歌うことに脱力は必須ですが、それ以外のスポーツや、あらゆるパフォーマンスの分野でも、脱力の大切さはいわれていると思います。 自分でできる小顔マッサージの記事を読んでいましたら、その先生も、まず脱力で力を抜いてから、筋肉に働きかけたり…

Q.ヴォイトレとは、新しい声を作るのですか。

A.自分の本来、機能としてもっている声を最大限に発揮できるようにしていきます。それは、ベストの声の発見と、その声の習得からです。 (Э)

Q.息を吐くトレーニングとは、どういうものですか

A.1.ゆっくりと息を出し、出し切ったら、2、3秒止め、自然に息を入れる(10回) 2.息を「ハツハッハツハツ」と犬が走り終えた時のように速く吐き続ける(30秒) 3.時計を見ながら、5秒、なるべく速く吐き、5秒休む(一分間) 4.軟口蓋の上(のどちんこ)に息を…

Q.メリハリは、なぜ必要ですか。

A.聞き手は、話に、心地よいリズムを求めています。それが単調に続くと、気持ちよくて眠くなったり、飽きてしまいます。そうならないために、話し手は、話の伝え方と内容の両面から、新鮮さやパワーをところどころに入れていかなくてはなりません。 心地よ…

Q.笑いの伝達する効果とはどういうものですか。

A.もらい泣きはありますが、もらい笑いというのもあるのでしょうか。まわりが笑っていると、自分の頬も緩みます。人は人に同調するものだからです。笑い声を聞くと、自分の声も笑おうとして準備するのです。笑い声や泣き声は、それだけでまわりの人を集め…

Q.悲喜哀怒、すべてプラスに変える声とはどういうことでしょうか。

A.とにかく毎日、声を集中して出すことです。どんなことでも自分にとってはよいことと思うこと、何ごとも受けとめ次第です。声によって、何ごとも解決できるのです。今すぐムリなら、時間を待ってください。悩んでも仕方ないことは、悩まないようにしまし…

Q.感情を声で流すにはどうしたらよいのでしょう。

A.号泣しましょう。(悲しい映画、DVD、本など) 悲しい歌を、涙を流して歌いましょう。 泣くのも怒るのも大いに思いっきりやるのがよいと思っています。まわりには、あまり迷惑をかけたくないのですが、一人なら号泣し、ときにぶち切れてみてください。号…

Q.日本語の歌が声が出しにくいと思います。

A.日本人は、話し声も小さく、メリハリ、響き、パワーに欠けます。しかし、外国人は深く体についた声で、明るくはっきり発しています。歌を比べると、この違いはもっと大きく感じると思います。 何よりも大きな原因は、日本人の今の音楽が、欧米の言語にベ…

Q.外国人との声の差は体格ですか。

A.最近は、日本人も、体格、骨格や背の高さなども外国人と変わらないようになりました。 きちんとした発声を身につけることができれば、同じように声が出せるはずです。ただ、声を引き出すのは、必要性ですから、育ちや、環境の問題の方が大きいのです。邦…

Q.英語に、パワーや勢いをつけるにはどうすればよいでしょう。

A.日本人の英語の発音はよくなりました。しかし、発声とリズム(強弱)がよくないのです。口先で英語を器用に発音しているだけ、ほとんど英語らしい雰囲気で聴かせているだけといってもよいでしょう。声は前に飛ばないし、強い息にのっていません。(♭ф)

Q.頭を下に下げたほうがいい声が出るような気がします

A.頭を上にあげてしまうと、顎が上の方向にひっぱられ、喉が引っ張り上げられ、横隔膜も上に引き上げられ、あまりいい条件がそろいません。逆に、頭を下にさげると、首の後が伸び、息が後頭部に感じられやすくなり、共鳴が捉えやすくなります。喉も楽な位置…

Q.あがってしまって、身体が固くなるのがわかります。

A.あがってしまうと、普段できていることができなくなったり、歌えていたはずのフレーズも身体のこわばりや緊張でうまくいかなかったりするかもしれません。普段の身体の使い方に着目して、日ごろの練習から、緊張しがちなところを緩めるようにすることが大…

Q.腹式呼吸を、お腹の前を動かして練習したら、できますか。

A.これは内臓器官を圧迫するだけでよくありません。横隔膜は、肺の下にお椀をふせたような形でついているので、特に前を鍛えるのでなく、均等に動かしまう。背筋や側筋を使いこなしていかなくてはなりません。本格的に腹式呼吸を身につけた人は、腰のまわ…

Q.日本人は、腹式呼吸が苦手ですか。

A.日本語がとても浅い息で発音できる言語であるため、日本人は、体や息を使った発声を習得できていません。 つまり、多くの人は、息を声に自然に変えられず、しっかりした声にせずに、発音のために口先や口内で加工しています。これでは声量や声域が拡がら…

Q.腹式呼吸のメリットとは何ですか。

A.たくさんの息を体でコントロールして使えます。メリハリがつきます。息で、話の調子を作り出せます。意味のまとまりをつけ、話を力強く展開していくことができます。あがりからくる緊張などの影響を声があまり受けなくてすみます。 横隔膜で支える呼吸で…

Q.笑い声に免疫効果はあるのですか。

A.笑顔につとめると、気持ちも華やいでくることは述べました。もっと早いのは、笑い声です。笑い声のあふれている場は、幸せな花が咲きます。楽しくないのに、笑えないと思うでしょう。でも、たいしたことがなくても笑っていると楽しくなるのです。 ワーク…

Q.私たちはいつからこのように無邪気に笑うことを忘れてしまったのでしょうか。

A.声も笑いも抑えられ、表情も頭も心も固くなってしまいました。あなたが横たわってお腹を抱えて笑うことは、どのくらいありますか。それを変えてみてください。お笑いやコメディ映画をみて大いに笑いましょう。 (♭б)

Q.笑っていると、魅力的な声が出るのですか。

A.まろやかで覇気があるのが笑い声です。その声をすべてに生かしなさいというのが、声をよくする最短の道です。笑い続けるのは、大人になると2分間でも難しい、全身運動なのです。お腹が痛くなります。しかし腹筋も顔筋も鍛えられます。笑っているうちに、…

Q.tlのところがうまく発音できません。

A.tl・dl・nlのときは、舌先は歯ぐきから離さず発します。people(ピープー)、table(テイブー)、bottle(バトゥー)、journal(ジャーヌー)、cycle(サークー) (♭ф)

Q.外国人の方が声では有利なのですか。

A.外国人との大きな違いの原因となっているのは、浅い発声の日本語、日本人の生活様式など、さまざまです。姿勢一つとっても、私たちはどうしても猫背になりがちで、響く声を出すのに苦労するのです。言語を発するポジションも、喉のあけ方、表情筋の使い…

Q.顔の形も違えば、共鳴が変わりますか。

A.鼻の形、目の形なども、民族によってかなり違いがあります。その違いは共鳴体にも変化をもたらしていると思われます。たとえば、あごが出ている民族とそうでない民族では共鳴体が違うので、声や言語も違ってくるのです。共鳴体の違いは、声の違いを生む…