発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.目標のつくり方を知りたいです。

A.ここでは、“SMART”を紹介します。 Specific 特定の、具体的な Measurable 測れる Achievable できそうな Relevant 関連、意味のある Time-bound 期間、頻度、タイミング

Q.認知行動とは、何でしょうか。

A.不安、ゆううつ、何となくもやもやの感情を確認します。状況を整理して客観的に自分をみることです。何か事が起こったら、それを記入します。そして、次に、 1.考え(認知)、思考、イメージ、記憶 2.気持ち、感情 3.行動 4.身体反応、感覚で状況 の…

Q.「流し」とは、何ですか。

A.ギターを弾いて、客のリクエストに応じ、歌う芸人のことです。ギターだけでなく、バイオリン、ハーモニカ、ピアニカ、ミニハープなど、移動しやすい楽器を使い、演奏したり歌ったりします。

Q.歌会始では、何が行われますか。

A.歌会始では、和歌に節をつけて詠みあげます。 (披講)

Q.邦楽の特色は何でしょうか。

A.和声(ハーモニー)がないことです。 音色、音の表情を好むためか、単音なのです。 また、等間隔は好まれないので、拍のないフリーリズムも多い(「追分節」様式)のです。 邦楽器は、高周波で聞こえない音をたくさん含みます。

Q.音楽療法にこっています。音楽療法の始まりは、いつからでしょうか。

A.音楽の効用は「古事記」の岩戸開き、「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)口伝集」の今様、歌謡往生あたりでしょうか。 その効用は、貝原益軒の「養生訓」に詳しいです。

Q.子音が弱いと言われます。

A. PTKやカケカナ、タカラベなど、特に、カ行、サ行、タ行、ラ行のトレーニングをしっかりするとよいでしょう。これらを組み合わせると、さらによいです。息が弱いなら、ザ行、ダ行、バ行、パ行を行いましょう。

Q.息は、どのくらいで吸うのですか。[E:#x2606]

A.息を吸うスピードと量は、次に声を出すフレーズによって決まります。ただし、トレーニングでは、やや早めに、やや多めに入れておくように心掛けておきましょう。 呼吸が足らないと、支えも崩れ、次に入れにくくなるからです。歌で息を使い切ることはあり…

Q. 目一杯、大きく吸うのは、発声によくないのですか。

A.歌は、使うフレーズに応じて吸うことが決まるものです。やや余裕をもって多めに入れておく方がよいのですが、吸いすぎは、コントロールしにくくなります。 トレーニングのチェックや準備体操として、大きく吸ったり大きく吐くことはかまいません。特に、…

Q.大きく吸うと過呼吸になるのですか。

A.立て続けに、何回も大きく息を吸って吐くことをすると、過呼吸になることがありますが、数回、大きく吸ったくらいではなりません。

Q.腹筋やスクワット、足上げなどは、ヴォイトレになりますか。[E:#x2606]

A.人それぞれに、体力、筋力と声との関係は異なります。まず、10分も同じ姿勢で立つと疲れるというような人は、体力、筋力が、どんな運動をするにも足りません。せりふを言ったり歌ったりするのは、運動のようなものなので、体力、筋力づくりを行うことで…

Q.お腹を使って声を出すには、お腹に力を入れることですか。

A.違います。トレーニングでは、意識するとお腹に力が入ってしまうことはありますが、息で声を出す、その息を大きく入れたり出したりする感じです。

Q.ベテラン芸人が噛まないのは、なぜでしょうか。[E:#x2606]

A.声が豊かで、音色も質感もあり太いと、少しくらい噛みそうになっても、ひびきのなかでフォローでき、間違えたようにみえにくくできます。声が豊かになったベテランのアナウンサーなどは、こういうテクニックを使っています。パワフルな声のあるお笑い芸…

Q.囁き声は、喉によいのですか。

A.答えるには難しい質問で、個別、ケース別に違うとしか言えません。声帯振動を伴わず、共鳴腔の形でことばを発するので、喉を使わないとは言えます。 しかし、息は浅く、中途半端に声帯の開いているところを通るので、乾燥したり、息の動きで、ハスキーヴ…

Q.力むのは間違ったヴォイトレですか。

A.一言でいうなら、そうとしか言えませんが、では、なぜ力むのかということの方が重要です。いろんな理由があります。 トレーニングとして、特別なことをしたら、最初は力んでしまうのは当然です。今の状態でリラックスだけしたら、声は出やすくなります。…

Q.早口言葉で声はよくなるのですか。

A.早口言葉は、滑舌がまわりにくい課題での練習なので、慣れていくと、舌が滑らかに動き噛まなくなります。声を出して行うので、これまで、これを行うほどにも出していない人には、声出しの練習になり、よくなるでしょう。 しかし、発声や声のトレーニング…

Q.日本人の歌は、なぜソフトなのでしょうか。

A.外国人に霜降りやしゃぶしゃぶのよさが伝わったのは最近のことです。あごの力の強い外国人は、固い肉を好みますが、日本人は、スペアリブなどは好まず、テンダーなレア、または、ミディアムを好みます。 音楽、歌、せりふも、似た傾向があるのでしょうか…

Q.日本のポップス、ロックのパワーを物足りなく感じます。

A.繊細、ていねい、やさしさ、細やかさは、どんな一流の作品にも問われますが、インパクトやパワーは、日本では、さほど問われないようです。むしろ、最近は、問わなくなってきたどころか、嫌われつつあるといえるかもしれません。

Q.日本の歌は、短いと思いますが、本当でしょうか。

A.国歌を比べたら一目瞭然です。「君が代」は11小節です。10秒にも満たない国歌として、クウェート、ヨルダンのもありますが、総じて日本のよりは長く、ノリがよいでしょう。南米のブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイあたりのは、長さも日本の4~5…

Q.オペラ歌手は、正規の音楽教育が必要ですか。

A.藤原義江は、上野でなく浅草オペラの出で、しばしば、正確な歌唱でなく、楽譜も読めずに丸暗記と言われていました。上野(今の芸大)以外の出はいかがわしいという風潮でした。美空ひばりと似ているのです。 歌はコルペティートル(ピアノでメロディを正…

Q.唱歌などの制作者名に、文部省唱歌とあるのが多いのはなぜですか。

A.アノニマスanonymousは、制作者不明で、和歌でいう「詠み人知らず」です。欧米では、作品においての匿名は考えられないのですが、日本人は、よくも悪くも、個人名を出さない伝統をよしとして継承しているようです。

Q.声楽家のプロフィールなどに、習った教師などの肩書が多いのはなぜですか。

A. 声や歌の実力本位ではなく、有名な人の名前や肩書、経歴で価値づけて拝聴するのが、日本人の客だからでしょう。

Q.映画は、芸術として認められなかったのですか。

A.三波春夫が、初めて歌舞伎座公演をやったときに、「それまでは、映画館などでしかできなかった」といった説明がありました。当初は、映画は、芸術に値しないような地位だったのです。

Q. 日本の音楽家や歌い手は、優等生っぽくないですか。

A.技術とフォームの習得で、合理的に美しい音色を出すだけで、プレーヤーもシンガーも認められるからでしょうか。聞こえているのは、音や声とことばにメロディだけのことが少なくありません。 声の美しい人によい歌手が多いのは当たり前ですが、日本以外で…

Q.日本のオペラ歌手は、いつ頃世界へ進出したのですか。

A. 明治の初め、西洋音楽が入って間もなくのことです。作曲家は、滝廉太郎、山田耕作と出て、大正末期から昭和にかけて、オペラ歌手は、藤原義江、三浦環と、世界中を回っていたのです。

Q.体で聞くとは、生理的には、どう説明できますか。

A.振動として、皮膚の立毛筋の刺激で鳥肌が立つように、毛穴で体全体で聞くのです。

Q.舞台で振りだけ演じて、アテレコするのを多く目にするようになったと思います。

A.昭和の終わりの頃から始まった幼稚園の学芸会を、私は批判したことがありました。プロの歌と伴奏をCDやカセットの再生で代用して振りだけつけるという、実に合理的なやり方です。しかし、目で見た形を優先することに対して、一人ひとりの声の個性とライ…

Q.振りより音声が軽視されるのは、なぜでしょうか。

A.日本人はヴィジュアルでの効果が高い、というか、音には寛容といえます。音声技術の向上と共に、何よりも制限時間内に納めることが重視されるようになったことからでしょう。

Q.ネガティブな気分のとき、学べることはあるのでしょうか。

A. たくさんあります。たとえば、反論のための理解力、構成展開、理論力、フェアネス、記憶力、粘り強さ、打たれ強さ、我慢強さ、慎重さ、思慮深さ、丁寧さ、マナー、決めつけなくなる、など。

Q. ITネットワークの根源には、何があると思われますか。

A. 生物のコミュニケーションは、音、つまり、疎密波、振動で行われていました。これは、空気や水を通っていくので、物質を介さなくてもよいので、遠くに伝わるからです。さらに根本というのなら、神経ネットワークと電気信号(イオン)です。 インターネ…