発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

16.一般/会話/話し方/スピーチ/ビジネスなど

Q.お嬢様育ちの人が、「よくってよ」などというのでしょうか。

A. 多くのケースでは、映画や舞台の翻訳、小説などで使われたものが、イメージとして定着していると考えられます。漫画もその普及に大きな役割を果たしました。江戸時代の遊女の話し方を、明治時代の女学生が好んで使ったのが、「よくってよ」とか「知らな…

Q.こういう状況で、こういう言い方はしないだろうということをいう人がまわりにいます。☆

A. 言語は、状況を踏まえた上で使ってこそ正しく伝わるものです。 言葉による表現が、言葉の意味と違うように伝わることはよくあります。言語学では、語用論という分野になります。

Q.話すときに、「えーと」とか咳払いをする人がよくいますが、問題ないのでしょうか。

A.どんな所作にも、それなりの理由があります。そのことによって心が落ち着いたり、話し出すスタートが切り出しやすくなるということはあるでしょう。また、聞く人の注意を惹き付けて、出だしを聞きやすくする効果もあります。ただ、やりすぎては逆効果なの…

Q.人前で話すときに、固まり縮こまって、困ってしまいます。どうにかならないでしょうか。

A.緊張のあまり声も動きも固まってしまうというときは、自ら深呼吸をしたり、あるいは体を動かしたりしてほぐすとよいでしょう。少し歩いてみて、うろちょろしてみたり、窓のほうに寄ってみたりしましょう。最もよいのは、聞いている人のところに近づいて話…

Q.外国人のように身振りをつけて話す方がよいのでしょうか。

A.目的や相手にもよりますが、プレゼンテーションなどの場合は、身振り、手振りが相手を引きつけたり、説得力を増すこともあります。声にも変化が現れますし、何よりも単調なリズムが崩れ、メリハリある働きかけができるでしょう。

Q.プレゼンテーションで、手を大きく使いすぎるといわれました。

A.日本人が、外国人のようなプレゼンテーションをしようとすると、中には、ワンパターンに陥って、身振り手振りが、聞いている人の邪魔になることもあります。鏡を見たり、録画したものでチェックしてみるとよいでしょう。やりすぎはよくありません。

Q.聞いている人が、みんな怖い顔で聞いているように思います。

A.大体、聞いている人は、自分の表情の反映だと思えばよいのです。あなたが怖い顔で緊張して話してると、聞く人もそのようになってしまいます。できるだけ笑顔で、無理にでも笑いを入れながら、話していくとよいでしょう。

Q.自分が話しているのに、退屈そうにしたり、眠そうにするような人がいるような気がします。

A.状況と相手の受け止め方をみないことには何ともいえませんが、他の人がそうでないのに、あなたが話すときだけそうであるのなら、仕事においては、大きな問題です。声だけでなく、話すときの姿勢や態度、内容や重要度、いろんなことが要因としてあるでしょ…

Q.話したことへのレスポンスがいまひとつというときには、何が悪いのでしょう。

A.話し方が単調で一本調子な場合、どうしても、レスポンスしづらくなります。逆に、話が早く間がない場合も、相手は、反応しにくいでしょう。メリハリをつけて話す、間をつけるということを気をつけてください。

Q.話に抑揚をつけなさいといわれました。

A.抑揚をつけるためには、まず大きな声で話そうとしましょう。すると、それを持続するのは大変になってきますから、所々、弱めたり、小さくしたくなってくると思います。また早くしゃべると一本調子になりやすいので、ゆっくりしゃべりつつ、間を開け、時に…

Q.声が通らないと思います。

A.声が通らないと思っていることが、本当に声が通らないのか、声の問題なのか、言葉の問題なのか、いろいろとあると思います。ただ、このように思う人は、メンタル的なことで、相手にきちんと伝えようと強く思わないことが多いです。自信なく声を出している…

Q.声によって相手の姿勢というのはわかるのでしょうか。

A.例えば、電話のときに、ビジネスや特に大切な話、謝るときなどは、襟を正して、きちんと立って話しますね。見えなくても、寝転んだり、だらしのない格好してると、声はそれを伝えてしまうからです。

Q.声が響きすぎて聞き取りにくいといわれました。

A.声が必要以上に響くとエコーのようになりますので、オペラ歌手の歌詞が聞き取りにくいみたいな現象が起きている場合もあります。低い声や高い声の場合だと、相手によっては慣れていなくて聞き取りにくいとか、電話には入りにくいことなどもあるでしょう。…

Q.駅員さんの独特の言い回し方や声は、どのようにして出すのでしょう。

A.音響機器が進歩していたので、最近は、あまり不自然な出し方をしないように直されてきているようですが、かつては、電車の窓などに騒音等にかき消されないように、やや高めに端にかけて発声するようにしていました。つまり、高さを変えて、伝わりやすくし…

Q.声がしっかり出すぎると、日本の日常社会では浮きませんか。

A.人前でいつも、必要以上に大きく出し強く出し、しっかり出すことがよいわけではありません。場に応じて、うまく使い分けていかなければ、周りから浮いてくるかもしれません。 ただし、自己表現ということであれば、それは当然の結果です。表現する以上、周…

Q.講義などで、長時間話すと、最後のほうは、喉がかすれて話せなくなります。

A.日常で、その講義の時間と同じくらいに話すことをしてがいなければ、そういうことが起きてもおかしくありません。心身の状態にもよりますし、体調にもよります。また、大きな声を使いすぎていたり、間を取らずに続けてしゃべりすぎてもそうなります。でき…

Q.コミュニケーションが苦手です。

A.人と話すことに興味を持ち、そこで楽しもうと思ってください。話せないうちは聞くだけでも構わないでしょう。うまく相槌を入れたり、話をつなぐだけでもいいです。たくさん話すからといって人気者になれるわけでなく、うるさくなることに気づかない人も多…

Q. 声のバリエーションを持ちなさいと言われましたが、よくわかりません。

A. 声の使い方や、音色そのものをTPOに応じて使い分けるのは、日常生活や社会生活の中にしぜんに行われていることです。表情など同じように、それにたけている人もいれば、苦手というかあまり使っていない人もいます。

Q.いろんな声や発声法を勉強したり、ものまねから入りなさいと言われました。

A. 声へのアプローチにはいろんなものがあります。そういうところから入るのも1つです。目的はレベルによっても違います。私としては、その人にあった唯一の声とまではいいませんが、基本の声をベースにすること、それが無意識に自由に応用できる方がよいと…

Q.唇を突き出した方が、よい声が出ると教えられました。

A. あなたの場合、そうなのかもしれませんが、確かに、唇は声道の出口に当たります。しかし、そこの長さというのは、わずかなもので、音色としてはその手前でほぼ決まっています。発音の器官として、口唇音を作るので、その動きで音色まで変わるということ…

Q.日常から発声に気をつけて、お腹から、しっかりと会話をした方がよいのでしょうか。

A. 確かにその方がよいのは、確かです。ただし、トレーニングに意識が行くと、ふしぜんになってしまうようであれば、そこは分けて考えたほうがいいと思います。トレーニングしているからと言える相手ならともかく、そうでないとふしぜんに思われかねません。

Q.自己紹介のテンポはどのようにすればよいのでしょう。

A. 歌と違って言葉の場合は、テンポは、なかなか決めにくいところがあります。第一に考えるのは、相手が誰か、どういう状況かということです。後は1分、3分、5分など決められた時間によっても違うでしょう。時間が決まっていないと、なおさら、迷うかもしれ…

Q.自分がしゃべっても、いつも、あまり周りの人に受け取られないような気がします。

A.いろんな問題が含まれていると思います。その状況を見ないことには何とも言えませんが、言葉を発するタイミングや言葉のメリハリなどが決め手になることが多いです。テレビの番組のタレントさんのトークのやりとりなどを参考にするとよいと思います。

Q.本当の自分の声とはどういう声なのでしょうか。

A.本当とか自分のとかという定義をしなくては答えようがありません。あなたが出している声は、すべて本当の自分の声だからです。ただし内耳を通して聞く声や録音再生で聞く声は、他の人がいつも聞いているあなたの声ではないわけです。 本当の自分の声となる…

Q.自分の声を他の人が聞いているように聞くことはできないのでしょうか。

A.無音室やレコーディングスタジオで、コンデンサーマイクで録音して聞くと、かなり近くなります。ただ、あなたが発するのと同時に聞くのは不可能です。ヘッドホンをしても、自分の骨振動が加わってしまいます。でも、スマホで録音再生した声でも、周りの人…

Q.しっかり出せと言われた声が、硬くなったり不しぜんで、心地よく伝わったと思いません。☆

A.しっかりとか強くとか大きくとか、その時点で無理がかかるわけですから、しぜんではありません。トレーニングでの声は、トレーニングの目的のプロセスのものです。必ずしもずっと耳に残るような声にならないのは、そのためです。柔らかくしぜんな声がよい…

Q.なぜ自分の声が嫌いなのでしょう。

A.第一に聞き慣れていないこと、第二に、録音して聞いた声は、自分が日頃、内耳から聞いている自分の声と違うからです。違和感があるから、なおさら馴染めなくなっているだけのことです。

Q.どうすれば自分の声に慣れるでしょうか。

A.録音された自分の声を絶えず聞いてみるとよいでしょう。そのうちその中に自分の好きな声を発見できると思います。そしたらそれを、中心に使えばよいのです。自分でわかりにくければ、他の人に指摘してもらえばよいでしょう。

Q.自分の声でない声がよいような気がします。

A.そういう人に、では、誰の声がよいかと尋ねます。声を使い慣れているタレントさんなど有名人ではなく、周りの人から探してみてください。友達や家族の声です。そして多くの場合は、よくよく聞くと、それなりに癖があるのがわかります。その声になりたいと…

Q.よい声と聞き取りやすい声は、違うのでしょうか。

A.よい声というのは、聞く人の好き嫌いによります。それに対して聞き取りやすい声は、声の機能面の事ですから、共通するところがあります。例えば報道に使われる声、アナウンサーやナレーターの声は聞き取りやすいです。しかし、それは、世の中では、かなり…