発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

18.トレーナーについて

Q.先生は生徒がもっとも合うという人を選ぶべきですか。

A.生徒は自分の考えに一番近い先生を選びがちです。しかし、それが本当の上達によいかは別です。もっとも合うということで選ぶ先生は、およそ確実にローリターンで、あまり大きく、その生徒は変わらないケースもあります。

Q. トレーナーから指摘されることに対して、自分にその自覚が持てません。できればあまり指摘しないでレッスンを進めてもらえませんか。

A. たとえば、口の開き方が小さい(口が狭い)、顎が固い、瞬きが多いなど、無意識にやっている行為は人それぞれにあります。誰でも自分のことは客観的には見られないので、トレーナーがそれを見つけてお知らせしているのです。無意識にやっていたことも、…

Q.わからない説明は、何でも聞き返すべきですか。

A.先生の言うことの意味がわからなくても、聞かない方がよいこともあります。何かあるからおっしゃるので記録しておくと、後で理解できることもあります。聞くのもかまいません。

Q.トレーナーは歌手よりすぐれているのですか。

A.言うまでもなく、トレーニングにおいてはトレーナー、歌うことにおいては歌手がすぐれているものです。歌手として優秀でないのでトレーナーになる人もいます。声楽でも、教えるのに向いた人は教授になります。

Q.プロデューサーのヴォイトレはよくないのですか。

A.育てることはトレーナー、見出すことはプロデューサーの仕事です。プロデューサーはトレーナーのプロセスが共有できていないことが多いように思います。

Q.ポップスの先生は、人によって、評価が違いませんか。

A.ポップスの先生には、くせをつけることだけでノウハウと考えているような人も、少なからずいます。歌ってきた先生も、歌っていない先生も、それぞれいろんなアンバランスがあります。

Q.複数のトレーナーについています。うまく使うコツはありますか。

A.それぞれの先生のやり方で、とりあえず、一番やりやすかったところを基本のメニュにする。 それぞれの先生のどこをどう使うかを決める。 それぞれの先生のメニュの組み合わせをまとめていく。 今、使えないメニュがあってもよい。今は必要がないだけでま…

Q.うまくいったからといってトレーナーの名は出すなと言われました。

A.うまくいったとしたら本人の力です。トレーナーが何をアドバイスしようと大して変わらない人も多いのです。トレーナー歴を並べる人も多いのです。日本ではクラシックの音楽家などは権威づけに使います。そんなことを価値と思うから、にせベートーベンな…

Q.ヴォイストレーナーに向いている人、向いていない人は。

A.声に恵まれた人、最初から器用に声を使い分けられる人、歌のうまい人、そういう人は、必ずしも向いていません。なぜ歌手、役者、声優にならなかったのか、なれなかったのかをきちんと乗り越えてこないと、その人ほどに恵まれていない声や歌の人を育てる…

Q.先生は何でも答えられてすごいと思います。

A.よく読んでみてください。私たち自身、あまりにきちんと答えられているものが少なくて唖然とします。これは答えでなく問いかけですと言っています。こうして自分が知らないこと、答えられていないことを知る、すると、少しは次に学べるのです。それは、…

Q.絶対にヴォイトレで間違えたくないので正しいトレーナーを教えてください。

A.間違い、正しいという区分自体がおかしいと思います。それでもというなら、大きなリターン、成果を期待しないこと、時間をたっぷりかけること。それが間違わない秘訣です。それと同時に、他の人がやれば間違いになるものを魅力にまで高めた人が一流とい…

Q.世界の一流のアーティストのヴォイストレーナーは、一流の手腕をもつのですか。

A.私もその何人かに会いましたが、技量はともかく、一流のアーティストが来るだけの何かがあるのは確かです。そのうちの一人は、アーティスト顔負けの、すばらしい声をしていました。ただし、一流のアーティストを育てたのとは違うと思うのです。一流のア…

Q.ヴォイストレーナーは、声をチェックするのにどこをみているのですか。

A.体の動きはもっともわかりやすいところです。そこで大切なのは、表面よりも内部の動き、呼吸をみます。呼吸がどう発声になって共鳴しているのかをみます。みえないものを自分の体と発声の感覚に置き換えて感じます。そこで不具合を感じたことを直すため…

Q.指導で、必要なこと以上を求められているように思います。

A.まずは与えられたことをやりましょう。自分のよしとするよりオーバーすることを求められるのは当然です。求められることをオーバーするくらいやってこそ、可能性が開けることでしょう。マックスを想定するべきです。 ([E:#x266F])

Q.トレーナーの言うこととすることに違いがあるときは、どうするのですか。

A.トレーナーが、あなたのためにしていることは、トレーナーのすることでなく、あなたのすること、した方がよいことです。トレーナーのすること、できること以上を目指しましょう。(♯)

Q.違うと思う指示にも従うのがよいですか。

A.言う通りにするのは、言う通りにしないよりはよいのです。言う通りにできないから悩むのなら、言う通りにしようと努めつつ、そのギャップを考えることです。人に歪められない真理、万物の正解、基本を知っていくことです。(♯)

Q.師がいないのですが。

A.師がいないのでなく、求めていないのです。弟子になるにも才能もいるのです。芸の前に、振る舞い方を伝えるのが型です。その習得法が徒弟修業です。便所そうじや雑巾がけなどから入ったものです。(♯)

Q.グローバリズムは、ことばの力を求めますか。

A.グローバリズムは、一物一価を推し進めていきます。グローバリズムでは、人によって価値が違ってもよいということが許されても、他の人の納得する説明がいるのです。皆にフェアと思われなくてはいけません。そこがメリットでありデメリットなのです。(♯…

Q.成果主義をどう思いますか。

A.成果と言えば、自己評価で不平不満だらけの人が増えています。しかし、本当に働いている人は、大体は、カウントされない労働もしているのです。なのに、そういう仕事をしていない人ほど給料がアップしないと文句を言うのです。自分の仕事しかしない人は…

Q.論じることに意味がありますか。

A.成熟していくのには、時間がかかります。ですから、こうして、そういう人を論破しても無意味でしょう。大人になるには、殻を破る師がいります。その人の自論の解除のために論じているのです。(♯)

Q.武術を得ている人が怖いです。

A.武道家の方が力を使わないものです。それは、やり方を知っているからです。やり過ぎて、怪我をさせたり殺してしまうのは素人です。戦争も同じです。(♯)

Q.キレる中高年が多いのは、どうしてでしょう。

A.全ての人に暴力性、攻撃性はあります。つい力が入り、つい言いすぎてしまうのは、抑制、支配欲を自分のなかに認めない人に多いものです。そういう人は、時に歯止めがきかないのです。 実のところは共感していない演出としての同意の無理、アピール能力の…

Q.クレームをつける人が増えたのは、どうしてでしょう。

A.自分にもっともよくない受け止め方を、あえて選ぶ人たちもいます。その結果、自分が傷つくことでの告発ばかりになりました。生きてきたなかでの身体接触のなさも原因の一つかと思います。(♯)

Q.匿名で本音を言いたいのですが。

A.そういう人は、多くの人に自分と同じ意見を求めるのでしょう。いつも反撃されない相手を攻撃するようになります。多数の人の代弁者になりたいのです。匿名でないとそれはできないからです。本人のままでは言えないことを言う全能感、タブー破り、そこは…

Q.身に覚えのない不祥事は、どうして起こるのでしょう。どうすればよいでしょうか。

A.それは自分の本意でないという言い訳ですむことが大半です。とばっちりなら嵐の過ぎ去るのを待つことです。(♯)

Q.どこで生まれ変われますか。

A.スピリチュアルなスポットであっても、誰かと一夜を明かさないと生まれ変わらないものです。導く師が必要なのです。(♯)

Q.新たな気づきとは、何でしょうか。

A.過去への執着が未来に悪い予感を抱かせるのを取り去ることです。ある人にとっては、それが舞台となるでしょう。で、誰にでも舞台は用意されているのです。(♯)

Q.ピントが合いません。

A.方違え(かたたがえ)するとよいでしょう。(♯)

Q.生まれ変わることはできますか。

A.新生するには、眠って起きることで充分です。それもできないなら、生まれ変わっても同じです。気づくかどうかは、本人次第です。(♯)

Q.人に奉仕したら幸せになれますか。

A.人を助けたいのもエゴ、煩悩です。最大のエゴです。それが他人を巻き込んでいくのでしょう。それも無でなく、自らのあり様を求めるのです。それには、徹底して今の状況を観ることなのです。幸せに感じたいのも煩悩です。それを肯定し、大きくしていくこ…