発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q235.腹式呼吸に関して質問なのですが、人から「息を吸う時はお腹がへこんで、息を吐く時はお腹が膨れる」と言われました。自分の場合、全くの逆で「息を吸う時はお腹(ワキ腹・背中含む)が膨らんで、息を吐く時はお腹がへこむ」が自然な呼吸状態です。どちらが正しい腹式呼吸法なのでしょうか?

A.呼吸で息を出してお腹が出たり、息を吸ってお腹がへこむことはないでしょう。吐息のとき、最初にややお腹のまわりがふくらむのは、安定した支えをとるためです。

レーニングでは、いろんな動きを実感し、力でなく、息の出入りを全身で受けとめる感覚にしていくことが大切です。だから、どれが正しいというよりも、柔軟に息が出入りでき、しかも、その息がコントロールできるように、体で支えられるようになることが大切なのです。

歌うときは、その応用ですから、無意識に動いているのがよいのです。トレーニングと本番とを、混同しないでください。歌は伝わればよい、そのためにお腹がどうなっていようが構いませんが、伝わるためには、しぜんと動くように必要に応じて動くのです。自分の呼吸と音楽のテンポやリズムや感覚がそれを決めます。そうはうまくいかないから、ブレストレーニングをするのです。