発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q888.低かったポジションを鼻にもってこようとしていますが、これは鼻声というものでしょうか。お腹から息を流し、鼻の辺りに響きを集めるということで間違いないでしょうか。

A.『鼻声』と『鼻控共鳴』は違います。鼻へ息が流れているのが鼻控共鳴です。一方、鼻声はのどの奥で息の流れを止めて発音することです。この違いを自分で明確に出せるようにしましょう。
 自分の声が共鳴する感覚を養い、どのポジションで共鳴させるか自分で選択し、共鳴する声を発達させてください。主な共鳴場所としては、感覚としては頭部と胸部があります。頭部では『鼻控』で振動を得られます。これは実際には咽頭鼻部といい。鼻控の奥からのどにかけての管を指します。いろいろ試して、表現によって使い分けられるのが理想ですが、まずは同じ共鳴部分で音色を統一させられるのが大事でしょう。