発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1498.喉に力が入るのですが。

A.「喉に力を入れては、いけません!」よく聞かれる言葉です。でも、それがトレーナーでなくヴォイストレーニングの書物などなら、逆の意味で注意する必要があります。声を出すための主役は声帯です。そして声帯を取り囲んで、声を出すために協力しているのは、喉の回りの筋肉です。筋肉は力を出して働きます。ですから当然、喉が働かないと、声は出ません。ましてや、人より大きく、良く通る声を出すのに、使わないはずがありません。気を付けるべきは、「喉の力の入れ過ぎ」です。
 そこを誤解して、力を抜き過ぎている人が、意外に多いようです。もちろん、喉の全ての筋肉を力いっぱい使うわけではありません。この声を出す時は、こちらの筋肉中心、別の筋肉はその邪魔にならないように力を抜いて。別の声を出す時は、そちらの筋肉中心、こちらの筋肉は少し弱めに…などと、その力の入れ具合を学び修得していくことも必要です。(♭Ξ)