声のトレーニングをあまり積んでいない人は、声を出すことを喉だけに頼ろうとしてしまいます。喉を締め付けたり、喉に力を入れて声を出すがゆえに声をからしてしまうのです。声を出すということは、喉だけの作業ではなく、上半身、そして下半身の足の裏まで、体全体を総動員して出していくというイメージがつかめればいいと思います。
まず喉開けることから始めてみましょう。声帯の周りの筋肉をよく動かしておく必要があります。口蓋をぐっと持ち上げてみてください。あくびをするかのように縦に高くあげます。口蓋垂が上方向に上がります。そして舌根をぐっと押し下げてみてください。こうすると、喉が縦に開くと思います。
わかりづらいという人は、指をそろえて2~3本口に縦に入れてみてください。すると同じように縦に喉を開けることができます。
喉が開くことを会得できたら、その喉の開き方のままで息を吐いてみます。せっかく喉が開くようになったのに、息を吐く練習をしたとたんに、口蓋が下がってしまう人がいます。これを高くキープする筋力が必要です。そこで毎日練習する必要があるのです。声帯の周りの筋肉をなるべく力を抜いて、息を吐いて声を使うことで、かすれ声を回避することができます。(♯β)