発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2207.抑揚をつけて喋ろうと頑張れば頑張るほど棒読みになってしまいます。なぜ棒読みになるのでしょうか。

A.幼稚園児や小学校の児童のよくあるスピーチを考えてみてください。とても音の高低が多いのに気がつきませんか?そして、高低に一定のリズムがあり、そのリズムがパターン化されていることにも気がつくと思います。抑揚をつけようと思って高低を意識することは決して間違いではありませんが、その高低の波をたくさん作ってしまうと逆に一本調子になると思います。とくに、高低の波がパターン化されたら、聞き手はとても退屈になってしまいます。ランダムに高低の波が現われて、強調する言葉はその言葉のフレーズ全てを高い声で出すなど、いろいろご自分で録音されて研究してみることをお勧めします。また、落ち着いたトーンで喋りたい時は、波を緩やかにして高低をあまり大げさにしないように気をつけましょう。(♭∀)