A.ある程度、セリフを覚えた状態で稽古を積み重ねていくのですが、この際に自分のセリフばかりにこだわって、相手のセリフが聞けなくなってしまうことがあります。流れの集中での自分のセリフではなく、自分のセリフをどう言おうかとか、発音よくしゃべろうとか、相手と無関係で、セリフを準備してしゃべってしまうことです。これは表向きにはそうでないにしても、誰もがおちいってしまうことなのです。誰もが自分のセリフが気になり、自分のセリフだけに意識を持っていってしまうのです。この点は気をつけていきましょう。
そして自分のセリフだけではなくて、相手のセリフもしっかり聞き、相手の間も感じながら稽古を重ねていくからこそ、セリフも忘れることなく、自然にしゃべれるようになってくるのです。