発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2886.息をたっぷり取り込むためには、どうしたらよいのでしょうか?

A.「吸う」という意識から「取り込む」という意識にしていきましょう。吸う意識では、たっぷり吸うことはできません。ある程度は吸うことはできますが、持続的に、または瞬発的に吸うことはできません。そのためには、しっかりとお腹に取り込むことが大事なのです。腹式呼吸を身につけて、お腹に息を取り込んでいきましょう。
また息をしっかり吐き切ることも大切です。練習の段階では、しっかりと息を吐き切っていきましょう。吐き切ることで、その後息をたっぷり取り込むことができるのです。たっぷり取り込むためには、しっかり吐き切ることです。
また胸やみぞおちのあたりをリラックスさせていきましょう。上半身をリラックスさせることで、お腹中心の呼吸はしやすくなります。
「取り込む」ことを感じるための練習方法としては、息を吐ききり、そして息を取り込む寸前で手でお腹を押します。そして息を取り込むのと同時に手を離します。この離した瞬間に、お腹が外側に広がる感覚があるのです。この感覚が大事なのです。実際には、お腹を押すことはないのですが、練習としてこのように押してみることで、取り込む感覚をつかむことができるのです。