発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3209.「声の調子があまりよくない時に限って練習したくなります。そういう時はやはり声を休めたほうがよいでしょうか。」

A.そうですね、基本的に日々よいコンディションを保つ、ベストを尽くすというのが大切ですが季節の変わり目や、電車に乗っていてたまたま風邪が移った気がする、などふとした環境の変化によって体調は変わります。特に声帯はとてもデリケートで腫れたり炎症を起こしたときは安静が一番です。無理に声を出して、次の日に練習したかったのにできないのでは2日休む事になって、結局我慢して大事をとったほうがよかったのに、という話もよく聞きます。  
ですからそのような時は発想を変えて、普段の自分の練習を振り返ってみて文章に書き留めてみたり、トレーニングのポイントをまとめる、発声の本、楽譜などを静かにじっくり読んでみたりという時間に当ててみるのはどうでしょうか。どうしてもレッスンで歌ったら歌いっぱなしで次に同じことを指摘、注意されてしまうパターンがとても多いです。
よい声が出てくると嬉しくなってもっと頑張ろうという気持ちは誰でもありますが「あれ、ちょっと声が無理をしている。」と気づいたら、声のためにも早めにトレーナーに相談してください。