A.呼吸法の目的は、息を楽に出させることではなく、息を吐いている時に丹田の意識を持つことと、息の流れをつかむためです。ですから、ラジオ体操の深呼吸とは全く別ものです。唇を丸めるようにすることはなんら問題はありません。
ろうそくの火を一息で消そうとするときは、深呼吸のように息を全部出してしまうのではなく、唇を狭め息の流れを細くし、効率よく息を使うでしょう。その感覚を持ってください。一点に集中し、周りに余計な息を出さないようにしましょう。そして、これ以上吐き出せないという最後のところまで使い切ってください。
すると、おへその下3cmくらいが痛くなると思います。これが丹田です。そして、出し切ったら、この丹田が膨らむイメージで息を『鼻から』吸ってください。そうすれば胸に息が入ることはありません。このとき注意しなくてはいけないのは、欲張って息を吸ってしまうことです。吐いた分だけ吸うことを心がけましょう。