A.発声の盲点が一つあるとしたら、ことばを喋る延長線上に発声があるということを忘れてしまうことだと思います。不自然な発音、または不自然な発声は、発声フォームを考えることによって起こることともいえます。そのような方向にならない一つのヒントは、文字を想像するということです。セリフや歌詞を実際の文字として想像し、体の中にすべて納まっていると考えながら発声してみてください。慣れていないと、これを曲の最初から終わりまで維持させるにはとても高い集中力が必要になります。そして、この文字の体に収まる場所は、おへその下だと考えて下さい。一見、意味のなさそうに思える小さな想像が、とても大きなポイントとなることを覚えておいてください。(♭∀)