発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3710.呼吸法とその習得について。(1)

A.ヴォイストレーニングを行なう上で呼吸の問題は切っても切り離せない問題の一つといえるでしょう。呼吸の問題を考える上でまず理解しておかなければいけないことは普段我々は何も考えずとも呼吸を行なっているということです。。

レーニングを行なっているとき自分の姿を鏡で見てみましょう。録画してもよいですね。呼吸をしているときに肩が上がっていませんか。または「スー」っとおもいっきり吸っていませんか。このどちらかが起こった時点ですでに貴方の呼吸はよくない方向へ向かっているということになります。

普段の生活で人に音がわかるほど音を立てて吸気を行なう人は滅多にいません(体重の極度に思い方だとなる場合があります)し肩を毎回上下しながら生活している人はいません。

自然な呼吸ではないからこのようなことが起こるのです。

まずはこの2点を改善するだけでも呼吸は比較的よくなります。トレーニングとしてはなるべく鼻から吸うことをお勧めいたします。

ここまでは吸気についての説明でしたが次は呼気です。呼吸は吸う息と吐く息を合わせて呼吸といいます。

呼吸の問題で多くの人は吸気にばかり意識を持っていきますが呼気がうまくいっていないことのほうが多く感じます。上手に歌おうとして沢山息を吸い込んでも呼気がうまくいっていないとあまり続きません。こうなってしまうと入る息の量と出る息の量に差がついてしまい、いつか歌えなくなります。

空気だけが溜まっていっていつか破裂してしまう風船と同じですね。

入った分だけの息をを吐ききることができれば吸気も自然と行ないやすくなるはずです。まず美しいフォームで息を吐く訓練を行なうとよろしいかと思います。

呼吸のトレーニングとしては「アレクサンダーテクニック」や「太極拳」「ヨガ」「水泳」などもお勧めです。(♭Σ)