発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3770.本番前のトレーニングはどこまでやるのでしょうか。経験も通してのお考えをお聞かせください。(7)

A.どの時点までを本番前と聞かれているのかわかりませんが、基本的に前日は確認程度です。また本番の内容によっても異なります。オペラ・ミュージカル・バンドのライブなど、大勢の人が関わり、長時間に及ぶ公演では、そのプロダクションによってゲネプロまでの練習頻度やゲネプロのスケジュールなどが異なります。ゲネプロが前日の場合もあれば、2日前のこともあるでしょう。ただ、言えるのはゲネプロで何か得ようとは考えない方がよく、それ以前に形を作っておく必要があり、ゲネプロは確認程度と思った方がいいです。

ほぼ1人で行なう公演であっても、日々の努力が重要で公演にむかって練習度合いが増すことはあっても、直前は練習しすぎない方がいいです。練習しすぎないとは、たとえば1時間半のプログラムであれば、全部通すことはなく、各曲の心配な所を確認する程度です。ただし、前日など直前より前の段階で、全部通しておくことは何回か必要で、体を慣らしておく必要があります。特に歌い手は喉が故障してしまっては元もこうもないので、練習のペース配分には充分気をつけてください。(♯Θ)