A.基本的には、その日の体調にもよりますが、本番前のトレーニングとしてやるとすれば、柔軟運動は必ずやります。特に、股関節を含め間接部のストレッチと前屈のストレッチはしっかりやります。股間節や関節のストレッチでしっかり間接をほぐすことで、身体の力みをしっかりとります。そして、血流もよくなり身体全体を少し暖める効果もあるように思います。前屈のストレッチは、首から腰、背中にかけて身体の後背部をしっかり伸ばすことによって横隔膜のまわりの筋肉をほぐします。そうすることで、呼吸ができる限り深く入るように準備します。
演奏前は必ずといっていいほど緊張しているものなので、私にとってはスムーズに深く呼吸できるようにすることが一番重要です。
それから、改めて呼吸法をやります。深く息をを吐き出すことを念頭におきます。そうすると、だんだん息を吸う時も楽に息が入るようになります。それと同時に気持ちも一緒に整えていきます。
発声練習は、その日の体調にもよりますが、あまり長い時間はやりません。リハーサルの時間も考えて声を出す量を逆算します。発声練習は、ハミングを中心に、声の響きや声の通り道が出来たら終わります。後は、曲の内容や、役柄に入り込めるようにイメージトレーニングをします。(♯Δ)