発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3779.トレーニングに子音を使うとしたら、その子音と理由について(6)

A.トレーニングに使う子音でよく使われるのは、「マ行」です。「マ行」は、必ず鼻に掛かる子音(鼻をつまむとうまくマ行は発音できないです。試してみてください。)なので、ハミングの練習とミックスさせると声の響きのトレーニングに非常に効果的です。特に、息漏れが目立つ声や、声帯がうまく振動していない人、発声の時に息の分量が多くなってしまう人にはお勧めです。

次に、どうしても喉声になりやすかったり、身体全体を使って声を出すことが苦手な人は、B「バ行」やP「パ行」やD「ダ行」などの破裂音や濁音の子音が入ったことばを使って発声練習をしてみて下さい。横隔膜の辺りの筋肉が反応しやすくなって、喉と身体(下腹の辺り)の連動が感じやすく、わかりやすくなります。そして、身体が起動しやすくなります。

喉の周りや、顎の周りに力が入ったり、力みが出やすい人は、R「ラ行」の子音が入ったことばで発声練習をしてみて下さい。そして、軽い声をイメージして練習します。下顎に力が入ったり、舌根が固くなっていると、ラ行はもこもこしてとても発語しにくくなります。軽く、細く歌うことによって、下顎の力みがとれ、上あごや鼻空の方に声の通り道ができていきます。(♯Δ)