A.子音は、大きくSTKなどの無声音とLMNなどの有声音に分けることができます。そのうち有声音の子音は、その子音だけでも響かせることができます。私はトレーニング、特に発声では断然有声音を使います。子音の準備を出したい音ですることができ、その準備をしようとすることでマスケラに声をのせやすくなるからです。
有声音の中でもVやZという摩擦音は、胸声と頭声をつなげミックスヴォイスを練習するときに向いていると思います。また有声音であるBや、無声音ですがPという破裂音は、思い切り破裂音の子音を発音することで声をとばす(声を体から離す)練習になると思います。子音と組み合わせて発声するときは、母音はAが多いですが、たとえば同じMを使ってMI・ME・MAのように使うこともできます。
無声音でも、たとえばYは発音するのにエネルギーが要るので、よい練習になります。私はコンコーネを歌うときなどに練習させるときがあります。あとは曲を歌詞で歌うときに随時指導しますが、特に日本語では無声音があることばを無声音だけ発音した方がいい場合もあります(たとえば「つ」をTSだけで歌うなど)。(♯Θ)