発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3968.人前に立ったときに集中できないのですが、どうしたらいいですか?

A.集中できない症状も様々だと思いますが、原因はお客様を目の前にして、慣れない状況でパフォーマンスをすることからくるストレスでしょうね。

リラックスと集中は切っても切り離せない関係でして、程よい緊張感はあったほうがいいですが、基本的にはリラックスしているといいといわれてます。

緊張から開放させる方法は人様々です。本番前に瞑想、ヨガ、呼吸法などのリラグゼーション法を用いる方は多いようです。マラソン、人とたくさん喋る、はしゃぐなど。本番までの時間をどう過ごすかをプロの人間はいろいろと日々試しているようです。

正確にもよりますが、どだい緊張するな、といわれてもするものです。そこで覚えていていただきたいのは、、、本番の最中に緊張していても集中力を高めて次第にリラックスしていく手段はあります。

それは、何か一つのことに集中してその課題クリアに一途になることです。

歌であれば、例えば伴奏だけは集中して聞く、一人のお客様だけを見てその人にむかって歌う、腹式呼吸だけに集中する、体をリラックスさせることに集中する歌詞の内容に集中する、想像上の映像に集中するなど。

不思議なもので、人はひとつのことに集中していると感性が働き、観ている側聴いている側に説得力をもたせて、パフォーマーが緊張しているなど案外気付かないものなのです。

一つのことに集中する、これを忘れないでください。

また人は一つのことに集中しだすと不思議とリラックスしてくるのです。デュエットや芝居などでもし相手がいれば、相手の台詞、相手の表情に集中すればいいのです。

つまり何か対象に集中することによって、自意識が離れていくというわけです。緊張した中でこれをやるのは確かに大変な集中力です。しかし必ず効果はあります。(♭Д)