発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4434.飛ぶ声になるためには、どうすればよいですか。(7)~(11)

A.声が飛ばない、出しにくい、という人のほとんどは
自分で、力をこめたり、不必要な動作を加えて、声の通り道をふさぎ声が飛ばない状態を作っています。さらに、声が出にくい状態を何とかしようとして、さらに力で押して、立派な響かない喉声の悪循環にはいってしまったりします。
一旦、今の自分の声を出すシステムを見直して(必要であれば、喉のケアをし、休ませるなども)発声の妨げとなっている癖を取り除いていけば遠くまで飛ぶ声になっていきます。(♯Ж)

A.声を飛ばすには共鳴部分を利用するしかありません。目から声が出ているようなイメージで出して見ましょう。吐く息にはそれなりのスピードがなければ共鳴部分まで声が(息が)届きません。顎やのどは楽にした状態で息だけを共鳴部分に向けて吐いていきましょう。しゃべっている時も狙うところは同じです。姿勢も影響してくるので正しい姿勢や呼吸で身体を鍛えていく必要もあるでしょう。(♭Ш)

A.飛ぶ声、つまり遠くまで通る声を出すためには、喉で頑張って力で声を押してはいけません。
このように出した声は耳元で大きな(むしろ、やかましい)声ですが、心地のよい響きで通る声にはなりません。
飛ぶ声に必要なのは、しっかりと下半身の支えのあるポジション、しなやかな背筋、そして腹式呼吸でたくさん吸った息を腹筋によってしっかり押し出し、体や頭部に良く響かせ、リッラクスした喉です。
練習する時に、何メートルも離れた人に呼びかけるようなイメージで声を出すとよいでしょう。(♯μ)

A.「遠くまでよく聴こえる声」ということでお話したいと思います。不思議なことですが、とっても大きな声だからといって遠くまでよく聴こえるとは限らないようです。そして小さな声でも遠くまで届くということもあります。何が違うのか、それは声の大小ではなく、いかにその空間の中に音を伝えているかということです。音は振動です、空気や物質が振動することで音が発生します。ということは、遠くまで聴こえる声というのは、遠くまでその振動が伝わっている声なのです。ではどうやったら伝わるか。まずは空間を感じること。自分の声だけを考えていては自分の体以上のものは感じられないばかりか、ますます自分を小さくしてしまいます。その空間の壁や広さを感じて、自分の体の大きさとその空間の広さを重ねます(リラックスしてくださいといわれたら、これを思い出してください)。まるでその空間すべてが自分の体に感じられれば素晴らしいことです。そして声を出しますが、決して外に出してはいけません。空間すべてが体になっている状態で声を外に出すことは、空間の外に声を出してしまうことと同じです。声を体から出してしまわないように、声は出すのではなく吸い込むくらいの感覚、そして体でその声を包む意識を持ちましょう。そうすれば空間に声が広がって「飛ぶ声」になることができるでしょう。(♭Ч)

A.まずは、舌を奥に飲み込まないこと、できるだけ遠くに向かって声を出すことを意識してみましょう。
その上で、歌の場合は、喉頭が上がらないことや支える為の身体の使い方を研究していくとよいと思います。(♭Я)