発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4979.いい声を出す感覚がわかりません。

A.歌の勉強を始めたばかりの人にとっては、「いい声」というものがどんなものなのか、また、どうすればそれが出るのかなんてわかりませんよね。それを見つけるためにレッスンがあり、ここがあると思いますが、ご自身の耳を鍛えるというのもかなり重要なことです。何がよくて、何がよくないのかの判断基準を得るためには、様々な声を聞き、歌を聴き、自分の声に似ている人や異なる人、どう歌っていてどう聴こえるのかということを聴いて聴いて耳を慣らすしかありません。
手本になるのはオペラなどの声楽曲だと思います。最近ではYoutubeなどでも気軽に聴くことができるようになったので、是非聴いてみましょう。また、実際に自分の耳で生のオペラや歌曲を聴いていただければ、人の声の持つ魅力を肌で感じることができると思います。一番勉強になるのは、自分の肌で本物の声を聴くことだと思います。ですから、実際に自分の耳で生のオペラや歌曲を聴きに行かれることを強くお勧めします。
マチュアで声楽を勉強されている方も、よく新国立劇場二期会藤原歌劇団といった国内のメジャーなオペラ団体の公演や、海外の歌劇場の引越し公演を日本で上演される場合など、足しげく通われています。これだけ積極的に通われる方は、アマチュアといえどもかなりお上手です。
自分の声を知るためには、まず、自分の耳を鍛えましょう。自分の耳を鍛えるためには、様々な演奏を聴いて聴いて情報のライブラリーを増やすことが重要だと思います。(♭Я)