発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q5191.声をチェックするには?

Q5191.声をチェックするには?

A.いつでも身近にレコーダーを使えるようにセットしておきましょう。携帯、ICレコーダー、ビデオカメラ、何か持っていますか。
お勧めは、シンプルなテレコや録音機です。あまりにすぐれたモードによっては、よりリアルに聞こえます。自然な音として録れるようにしましょう。ステレオ式のヴォイスレコーダーなどでは、生の声と異なるようなこともあります。(♭б)

Q5192.声の何をチェックするのですか。

A.声を出して、まずは次の4点からチェックしてみましょう
1.内容
2.読み方
3.発音
4.声(♭б)

Q5193.声の問題をクリアにするために知るべきことは。

A.次の4点です。
1.自分の声、よいのか、悪いのか
2.どこがよいのか、どこが悪いのか
3.どこが直せるのか、どう直せるのか
4.直したらどうなるのか、どういう声なのか(♭б)

Q5194.声の見本は誰ですか。

A.誰の声ということでなく、自分という個性の声を獲得することです。
ファッションと同じですね。自分のルックス、体型、TPOに合わせて、コーディネートします。ただ、声は、体のまわりでなく、自分の体そのものに深く入っていくものです。(♭б)

Q5195.声のトレーニングの必要性があるでしょうか。

A.次の観点から考えてみてください。
声におけるイメージとのギャップ
A.自己イメージのレベル・・・自分の声の理想レベル
B.自分の思っている今の実力・・・自分の声の予想しているレベル
C.自分の本当の今の実力・・・自分の現実の声の力
A・B・C間にギャップがあると、声に関心をもつことになります。
(♭б)

Q5196.録音された自分の声を聞くと、不快に感じます。

A.「自分の声が大嫌いです。とても聞けないほど、ひどい声です。何とかなりますか。」という人がいます。
私からみると、こういう人というのは、半分は勘違いをしているのです。このことは他の面にも通じますが、声においてはより顕著に現れるのです。つまり、自分の声は自分が思っているようには、自分の耳には聞こえません。そこで、心の迷いのあるとき、自信をなくしたときなど、内面のことが声の問題として突きつけられたように感じてしまうのです。プロの一部の人をのぞけば、声のよしあしといっても、それほど差がないものですから、少しずつよくしていきましょう。(♭б)

Q5197.「ああ、私の声って、こんなのなんだ」と思うと嫌いになります。このままでいいのでしょうか。

A.自分の声に慣れていない人にとっては、自分の声を聞くと、着飾っているつもりが、鏡でみると半分はだけた服を着ているようで、嫌になるものです。
服や靴なら、すぐさま直しますよね。歯や髪などもそうでしょう。女性なら口紅が少しでもはみ出ていたら、そのままにしておかないでしょう。声は見えませんから。
しかし、声はどうですか。「嫌だなあ」と思っても、だいたいはそのまま放置してしまいます。「大したことがない」と思いたいからです。それに多くの人にとっては、「直せないような気もする」、「直すにもどう直すかわからない」からです。でも、まわりの人には、あなたのその声が聞こえている、その事実があるのです。再生すると、誰もがそれはあなたの声というでしょう。改めてショックですか?だからこそ、自分の声の問題を突き詰めてみるのです。(♭б)

Q5198.録音した声を聞いて、どのようにすればよいのですか。

A.1.自分の声を一言でどう感じますか。
2.自分の思っていた声とどう違いますか。
 ・自分の思っていた自分の声
 ・特に違う点
 ・何となく違う点
3.その原因は何だと思いますか。
そこからつきつめていきましょう。(♭б)

Q5199.録音した声と本当の自分の声とのギャップに悩まされます。

A.原因について、録音再生と現実の声との違いについて知るために、親しい人の声を録音して比較してみましょう。
 ・いつも聞いているその人の声
 ・録音したその人の声
 ・その違いは何でしょうか
 ・自分の声で、もう一度チェックしてみましょう(♭б)

Q5200.録音すると、少し高めに聞こえるというのは本当ですか。

A.はい、自分の声は、内耳(骨振動)も含めて、低めに聞いているからです。そういうときは、少しテープの再生速度をアップして高めにしてもよいでしょう。(他人の耳を借りて調整するとよいですね)それでも再生された声は、あなたが内耳を通して聞いている声よりも、周りの人が聞くあなたの声に近いのは確かです。(♭б)