A.プロは、よい音色だけを取り出した演奏もできますが、音色というのは、適度にまじる雑音で人間らしい感情がこもり、より情感が高まるものです。
尺八の音色は、楽器としての音色に、息を吐く音が加わり、魅力的なものになっています。
バイオリンやチェロなどの弦楽器でも、強い表現のところには、適度な雑音がまじって情感を高めます。
アコースティックギターでも、ピックが弦にあたる雑音、バンドネオンやアコーディオンも、ノイズあってこそ、情感のある音に聞こえてきます。人間の声でも、同じということでしょう。
呼吸がうるさく注意されるのは、表現には息遣いがなくてはならないものだからでしょう。すると、ため息や吐息からシャウトのノイズさえ、この上なく魅力的になるわけです。(♭ф)