A.「やって」「効いて」「よくなった」ワークショップや体験レッスン、1回の感想でそういうのが多いとトレーナーも「もっと」「早く」「よく効く」ように、よくなるようにしようとしてしまいがちです。
私は10年先をみていますから、それが100回くり返されても2ステップから3ステップにしか到らない人の方が多いのをみてきました。本人は、「とてもよくなった」と思い、周りからも「よくなった」と言われるかもしれません。でも私が思う、「本当によくなった」とは、遠い状況はよくあります。でも、本人と周りがよければよいなら、それでよいのです。プロもそれでやっているのですから。
元々目指すところと本人の素質のずれのあるケースも少なくありません。まあ、やりたいこと、好きなことから考えるか、素質、可能性から見るのかは、難しいところもあります。その人の人生ですからその人が決めればよいのです。
ただ、狭い世界のなかで、憧れたものに引っ張られるのでなく、自分自身に目を向けること。メンタルはともかく、フィジカルや声は、誰一人同じものでないのです。少しでも広い世界にしてさらに自らの声から学んで、変わっていくという線をもう一本は引いておきたいと、いつも思っています。(♯)