発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.声の音のきれい、汚いは、何によるのですか。

A.音そのものでなく、その音が、ことばのきれい汚いは、何を示すのに使われるかとか、誰が多く使うかということからきているようです。言語学者金田一春彦氏は、濁音は京から離れたところでよく使われていたから、汚いイメージがするのではないかと述べています。

金田一春彦氏の指摘では、清音のptksは、鋭、軽、小、美を表し、濁音のbdgzは、鈍、重、大、汚を示しているそうです。hはpより上品、直音はより上品な感じとなる。ヒラヒラよりピラピラ、ザラザラはジャラジャラより品があるということです。(参考:「凝音語、凝態語辞典(角川書店)」)(♭ф)