A.発声のトレーニングにおいて、あごに力が入り固まってしまうという過程は、多くの人に見られます。お腹や、インナーマッスルで声を支えるべきところを、顔の下部、喉周り、つまりあごでガシッと支えてしまっているのでしょう。これを続けているといろいろな弊害が出てしまいます。
あごまわり、首、肩が固まって疲れやすくなり、長い時間のパフォーマンスに耐えられません。声が枯れやすくなります。出ている声の響きにゆとりがなく、硬い音、フレージングのしづらい声となり、表現もつけにくいです。
昔習ったイタリア人の先生に、あごは、ないものと思って歌うように指導されました。上あごを意識的に使って歌うといいと思います。([E:#x266F]β)