A. そのようなときは無理をせずに、その日の自主練習はお休みしてもよいかと思います。本番などがある場合は別として、今の状態を維持するための自主練習でしたら、後ろめたく思う必要もなく、すんなり休んでいいのです。どうしても歌う気になれない、というほどの状態をちゃんと自覚されているのですから、そんな日の練習を休むことは怠けでもなんでもありません。
歌うとき、身体と精神(心の状態)は密接に影響し合っているのです。例えば気持ちが沈んでいるときは、歌うときの身体も反応しにくくなるものです。それにも関わらず、ものすごく無理をして仮に練習したとしても、その練習は質の低いものになるでしょう。場合によっては、身体がちゃんと働かずに喉への負担が増えてしまいます。せっかく時間をとって練習をしても、身にならない上に負担までかけては意味がありません。効率のいい練習をするためにも、そのようなときはひとまず心の状態を整えることにフォーカスしてください。