A. 呼吸の問題は、胸式呼吸と腹式呼吸に分けて教えられることが多いのですが、腹式呼吸を理解し、練習をしてきたという人でも、それは程度の問題であって、ほとんどの人がうまく扱えてないのが現状です。
それでも、大して呼吸を使わない歌の場合なら対処できるので問題ありません。ただ余裕があった方がよいのですから、あえてトレーニングする意味はあります。
必要なのは、歌うときに対して、サビや伸ばすところを除けば、使う3割増しくらいの呼吸がキープできていることです。しかも瞬時に目一杯入り、それを必要最小限になるようにコントロールしていることです。そのために呼吸に関する筋肉群などが鍛えられてなければいけないのです。
ですからお腹が動くとか、どこに入るとか、そういったものは目先のチェックにしか過ぎないことが多いのです。いうなれば、この呼吸は使える体をどのぐらい持っているかということです。