A. トレーニングでの負荷については、いろんな方向があります。自分が出せる声を高くする、大きくする、長くする、こうして心身に覚えさせていくわけです。
ただ、気をつけてほしいのは、向上させようとするのなら、アスリートの筋トレと違って、最も状態のよい時に、1割ほどだけ、無理して、先の課題、つまり、この3つに取り組むのがベストだということです。
喉が疲れやすいのにトレーニングを続けていると、状態の悪いときが続きます。そのことが最も良くないことです。大きな筋肉のトレーニングのように、壊しては再生みたいな考えは取らないことです。少しでもベストの状態を長く保つことでしか、本当の向上はありません。
そのために喉を休ませるということが最大の秘訣です。集中したトレーニングのとき以外は、一切声を使って欲しくないと思うくらいです。不調の時は、調子のよい状態を取り戻すことだけに専念してください。そのためには、喉や声を休ませるということです。