発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.CDになって、レコードより音は悪くなったと思うのですが。

A.CDが音をカットしているからでしょうか。私の知人で、調べた人がいました。すると、レコードもまた、生のまま入れているのでなく、CD以上にカットしているそうです。すぐに溝がすり減って音が悪化しないように、ということです。(♯)

Q.いつも高音のところに感動するように思いますが、低音は必要なのでしょうか。☆

A.低音は高音を際立たせる、リズムで聞く人を活性化させるなど、まさに音楽のベースの役割、さらにインパクトや安定をも担っています。私は、日本人には低音の好みも必要性も、やや少ないように思うこともあります。比較的、音高や音域にこだわらなかった…

Q.大音量で聞く方が、学びやすいのですか。

A.私は、時間を限って、とても大きくかけていたことがありました。耳でなく体で聞くためです。しかし、難聴の心配があるので、今は時間も音量もかなり制限しています。オーケストラ、バンド、生活音と、トレーナーも耳が危ない状況で、耳を守らなくてはな…

Q.ライブとレコーディング盤、どちらがヴォイトレによいですか。

A.どちらも聞き比べてください。ヴォイトレには、完成された作品や加工された作品よりも、生の声を聴くのが一番です。作品の完成度とは別に考えることです。あまり加工や音響技術の使われていないもの、使われていない古い頃のものの方が学びやすいでしょ…

Q.どのようにAV機器を選べばよいですか。

A.自分の声や歌の入ったCDでチェックするとよいのですが、かけにくいなら、よく聞いた、生に近いヴォーカルのCDを使いましょう。5秒くらいだけで次々とかけて比べるとよいでしょう。(♯)

Q.レッスンでのヴォイスレコーダーのお勧めは。

A.昔はステレオタイプの最高機種のものがよかったと思いますが、今や音響技術が進歩しすぎて、生の声がわかりにくくなっています。安いものの方が声がわかりやすいこともあります。レッスンであれば、昔のカセット式、MD、アナログでも充分です。凝る人…

Q.なぜ、日本の街や店ではうるさいのでしょうか。

A.音や声で賑やかにしていると活気があり、商売にプラスなのでしょう。TVの影響も日本人の性格もあるのでしょうね。目に映るものには、いちいちうるさい日本人も、音には寛容ですね。(♯)

Q.日本人の耳は悪くなったのですか。

A.音楽に関して述べると、レコード、ラジオで生活していた頃より、聞き方に集中しなくなったのは、あたりまえかもしれません。音質は、その後よくなり、オーディオマニアが台頭しましたが、やがて、圧縮技術で便利に使いやすい方が優先されるようになりま…

Q.声の勉強には、よい音で聴くべきですか。

A.もちろんですが、私としては、生の音、ライブで聞くこと、次善策としてはステレオで聞くことを勧めます。確かに、ヘッドホンやイヤホンの音質も向上し、オーディオマニアの勧める機材もすぐれていますが、声の勉強には必ずしもよいとはいえません。カラ…

Q.ピアノのすべての音の高さを出せる人はいますか。☆

A.グランドピアノなら27.5~1486HZです。オーケストラの他の楽器でも、この範囲に収まります。人には聴こえる範囲ですが、コントラバスよりも低い音は、とても出せないでしょう。(♯)

Q.人に聞こえない音も、体に影響を与えていると聞いたことがあります。

A.超音波というとコウモリなどを思い浮かべますが、人間の声に交じっていることもあるそうですが、聞こえません。むしろ、低周波としての風力発電などの問題が出ているようです。(♯)

Q.日本人は音に敏感ですか、鈍感ですか。☆

A.虫の音を聞くなど、文化や耳の違いはありますが、そういうものも、総じて目で読むのが日本人かと思います。「静かさや」と「閑かさや」など。西洋では、車両も静かです。日本は、ベルやアナウンスなど騒音です。サービスのよいのは日本のよさですが、喫…

Q. 首の後ろをほぐしていただいたら、スコーンと抜けた声がでて、とても声が出しやすくなりました。首のつまりと、声に関係があるのでしょうか?

A. 声帯の回りの筋肉は、声を出すために声帯と連動して、さまざまな働き方をしています。使い過ぎたり、偏って使ったために、筋肉が凝ってしまうことは、声の場合にも当然起こります。しっかりした声であればあるほど、起きやすくもなります。そのコリにつ…

Q.声もゆらゆらと空気中を揺れて伝わるのですか。☆

A.音である声は、縦波です。縦波は、振動が波の進行に併行で、粗密波と言われるように、粗と密の動きで伝わります。(横波は、それが垂直なものです)バネとか人にぶつかって将棋倒しのようになる、玉突き、衝突など、まっすぐ押して伝わるようなものは縦…

Q.声が他のところへ漏れるのを防きたいのですが。

A.防音で調べてください。吸音や遮音も知っておくとよいと思います。声は、空気の振動ですから、振動を防ぐことです。スピーカの下にゴムなど置いたり、尖ったもので床との接点を小さくしますね。カーテンや緩衝材、マット、二重窓も有効です。(♯)

Q.防音の業者に頼めばよいですか。

A.マンションなどの防音では、床から階下に、伝わらないという工事もありますが、こちらは足音や子供のドタバタが響かないようにするのですから、それと間違えないように。これは、声の振動でなく、体の振動の軽減です。ピアノの下の防音マットなどでは、…

Q.ヴォイトレの姿勢で歌っている歌手は誰ですか。

A.ヴォイトレにもある程度、理想的な姿勢はありますが、これは形ではなく、発声や歌唱のための体づくりのフォームのようなものです。直立不動で歌う人がいるからといって、ヴォイトレの見本というわけではありません。大リーグのバッターみたいに、プロと…

Q.プロで歌唱力のある人は、ヴォイトレができているのでしょうか。

A.私は、結果オーライです。仮に、誰かにトレーナーのヴォイトレができていないと言われてもかまいません。さらなる表現の可能性をヴォイトレが与えることもあります。歌唱と同じく、ヴォイトレも限りはありません。満足のいくところまで使えるようになっ…

Q.声は、水面に投げ込んだ石の波紋のようなものと聞いたことがありますが、本当ですか。☆

A.例えですから、使われた状況によりますが、それを考えなければ、声が空気中を伝わるのは、振動、つまり、波ですから水面上の波のようです。ただし、これは横波で、声は音ですから粗密波、縦波です。(♯)

Q.いろんな情報に迷って、トレーニングに専念できません。

A.情報は、活かせるなら使えばよいし、活かせないのなら使ってはいけません。迷うくらいなら忘れることです。気づくために、頭をいっぱいにしないこと。発声は特にそういう態度で臨むことです。(♯)

Q.声帯は筋肉でできていて、開閉しつつ、振動しているのですか。☆

A.筋肉に粘膜層がついていて、振動部は粘膜になっています。筋肉は、声帯の形(長さ、厚さなど)を変化させています。これで声の高さが決まります。(♯)

Q.声をどこにぶつけるとよいのですか。☆

A.ヴォイトレでは「ぶつける」でなく、「あてる」がよく使われています。声というよりは共鳴の体感イメージをもってくる部分です。アプローチの方法の一つで、音の高さによって身体で響いているように思われるところをイメージさせるため、顔面や頭のてっ…

Q.森繁さんの「歌は語れ、せりふは歌え」とは、どういうことでしょうか。

A.歌は歌って、せりふは語ってというのが、そういう形だけになってしまってはよくない。歌は、ことばのように、せりふは、音楽のように共に活かさなければいけませんということでしょう。せりふ、ことばには、感情や間、メリハリなど、歌、音楽にはリズム…

Q.口角を上げて話すように教わりましたが、話しにくいです。☆

A.口角を上げるのは、表情、笑顔になり、コミュニケーションがとりやすくなるからです。しぜんに上がるようになるまでは、発音はしにくいことがあります。口輪筋を固定しかねないからです。唇を動かす体操をしてみてください。(♯)

Q.五感を磨くと声もよくなりますか。

A.五感は大切だと思います。センサーとして情報を取り入れるもので、生体を守るためのものですが、声は出すもので逆です。守るために使うにも攻めて守るわけですね。守りのなかで一人攻めるピッチャーのようなものですね。声は出せていても、しっかり使う…

Q.西洋の音楽には、日本人とは別の発声法が必要なのですか。

A.同じとか別とかいうのをどこで区別するのかですが、日本の歌のなかでも、それぞれかなり発声や共鳴が違うものです。一口に、声楽といっても、そのまま、民謡を歌えるような発声の人もいれば、オペラを歌うのには達しない人もいるのです。(♯)

Q.由紀さおりさんの歌唱は、日本のオーソドックスなスタイルですか。☆

A.声楽家で、日本語をとても明瞭に歌われている姉の安田祥子さんと比べると、日本語は、同じように明瞭でも、ポピュラー寄り、歌謡曲、ジャズ、演歌までに通じる流行歌の声です。特にスキャットでの表現には声質の艶がみられます。これは、邦楽の声とはま…

Q.なぜ、手を温めるにも、熱いものをさますにも、息が使えるのですか。

A.ゆっくり息を出すと、体内の温度で温かくなった息が出ます。早く出すと体外の冷たい空気を動かすから冷たいのでしょう。(♯)

Q.発声練習で練習したことを実践の歌の中で活かせません。どのように活かしていけばいいのですか?

A.発声練習でとてもいい声が出ているのに、曲になったらその声が出ないという現象はよく見られます。発声練習は低い音程で、声の出しやすいところから順番にはじめるわけですし、音型も難しく無いので高い音、苦手な音域でもうまく歌えるのでしょう。 曲に…

Q.音がブツ切れになり、フレージングができていないといわれました。フレージングとはどうすればいいのですか?

Q.音がブツ切れになり、フレージングができていないといわれました。フレージングとはどうすればいいのですか? A.一つ一つの音が、お腹でしっかり支えられて歌えたとしても、音楽的でなかったり、歌詞の意味が表現されていなければ、聞き手に感動を与える…