発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.人間の表情は、目と口が決め手ですか。☆

A. 確かに目と口は、表情を司る大きな要素です。その周辺の筋肉も含まれます。もう一つ表情ということであれば、眉を欠かすことができません。鼻や耳などに比べると、眉は表情を動かしているのです。その証拠に、ディズニーのキャラクターには動物などに眉…

Q.歯を見せた方がよいのでしょうか。

A. 日本においては、口を大きく開けたり顔を見せる事は下品なことでした。しかし今は、白い歯がトレードマークとなって、歯や歯茎を見せる事は、ダブーではなくなりました。タバコを吸わなくなったせいもあるし、ホワイトニングや、インプラントなので、き…

Q.自分のキャラとしてヒゲを生やすことを考えていますが、どう思いますか。

A. 海外で活躍する日本人がヒゲを生やすのは、日本人の顔立ちが子供っぽく見られるからです。もちろん、クリエイティブな仕事をしている人には、ヒゲを1つのファッションとして、おしゃれとしている場合もあります。ただ、髪の毛やヒゲは、伸ばすこともつけ…

Q.口の形、どうもよくないように思いますが、影響しますか。

A. 日本の漫画では、唇をあまり描きません。キティには口がないんです。唇は整形と同じ、粘膜です。外に出ている粘膜は、その2つです。厚い唇はセクシャルな象徴です。

Q. 舞台出身ですが映像に向いていないといわれました。

A. 舞台で通用する大きな声は、映像になるとよりていねいに細やかに表現しなくてはなりません。全身で見せる分、顔の表情や細かい動きに捉われない舞台と部分的なフォーカスをする映像の違いです。一言でいうと、舞台と映像の違いは、顔のアップがあるかな…

Q.腰と腹が大切といわれました。

A. 腰というのは立ち方、肚というのはお腹の力です。俳優には、それが必要です。

Q.役者にとって、声と同じように必要なものは何でしょうか。☆

A. 目に力があること、目に緊張があることです。そのためには魅力のあるものを見るトレーニングがよいのです。恋をすると、瞳孔が開いて、目が大きくなり美しくなるのです。舞台のメイキャップでの目、漫画の目の大きさを参考にしてください。

Q.呼吸の力を何で鍛えることができますか。

A. 呼吸の能力を高めるのに、低酸素で高地トレーニングなどがあります。水泳など、水の中の水圧を利用する方法もあります。高地の酸素濃度は同じでも、酸素分圧が減少するため、苦しくなるのです。高山病には気をつけましょう。

Q.呼吸のトレーニングについて教えてください。

A. 肩や首をほぐします。手を大きく広げて胸郭を広げます。肋間筋も動くでしょう。

Q.口すぼめの呼吸を習っています、なぜでしょうか。

A. これは、呼気のときに、気道に圧力をかけて、気管支を広げたり、肺の空気をスムーズに吐き出すことができるようにするためです。呼吸のリハビリテーションにも使われています。そのためのトレーニング機器も売られています。パワーブリーズなど。

Q.サルコペニア肥満といわれました。☆

A. サルコペニアは筋肉が減ることです。肥満の人のその状態を指します。 体脂肪率が32%以上、1平方メートルあたりの骨格筋量指数が5.67キログラム以下です。女性は、同32%、握力18キログラム未満、1秒で、1m歩けない人です。 脂肪が多く筋肉が減っていると…

Q.太っていますが、呼吸にプラスでしょうか。☆

A. お腹周りの内臓脂肪は、腹式呼吸にはよくありません。内臓脂肪は、腸間膜に主につきますので、多くなると、横隔膜が、下がりにくくなります。オペラ歌手のように、歌っている人の方が深い呼吸のようなイメージがありますが、トレーニングをしていない人…

Q.風邪で小柴胡湯を服用しています。薬剤性肺炎に気をつけるようにいわれました。☆

A. これは、風邪、気管支、肺の病気などによく使われる漢方薬です。 ただ、肝臓のよくない人が使うと、間質性肺炎を起こすこともあります。C型肝炎であることを知らない人も多いです。気をつけましょう。

Q.肺を守るために気をつけることがありますか。☆

A. 防水スプレーや、ヘアスプレーなど、フッ素樹脂などが入っているスプレーの使用に気をつけてください。ペットとのスキンシップで、発症することも多いので、犬や猫にも気をつけましょう。これは、パスツレラ菌です。 土や川の水からは、レジオネラ菌です…

Q.鳥を飼っていないのに、鳥アレルギーで鳥関連過敏性肺炎となりました。☆

A. 鳥を飼っていなくても、羽毛ぶとんやダウンジャケットなどは、同じです。ブルームというタンパク質が原因です。いろんなところに鳥はいますし、ましてダウンジャケットを着ている人は少なくありません。鳥からは、クラミジアでのオーム病も注意です。

Q.朝、一口、水を飲むときに、うがいで一度、吐き出してからの方がよいと聞きました。☆

A. うがいについては、口の奥まで、水がいくと誤嚥する危険があるので、飲んでしまう方がよいのですが、その時に誤嚥すると、起きたばかりの口内には菌が多いのでよくないのです。若く健康な人は気にしなくてもよいでしょう。

Q.昔は、駅のホームにも痰壺があったと聞くのですが、なぜなくなったのですか。

A. 吐く人が少なくなったからだと思います。昭和の高度成長期には、公害で、空気も汚れていて、車の排気や汽車の煙などもひどかったのです。何よりも、タバコを吸う人が多かったせいと思われます。

Q.嘔吐が続くときに、横向きにするのはなぜですか。

A. 仰向けにすると、吐いたものが気道に入りやすくなり、誤嚥性肺炎を起こすことがあるからです。

Q.誤飲と誤嚥は違うのでしょうか。

A. 誤飲というのは、小さな子が食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。誤嚥は、食道に入れるものが気管に入ってしまうことです。

Q.タバコがダメなら、加熱式タバコはどうでしょう。☆

A. 加熱式タバコは、煙が見えなくにおいが少ないのは確かです。有害物質を大幅に軽減するといわれていますが、ニコチンは、ほぼ同じ量です。周りの人に対する受動喫煙の害もあります。

Q.肺炎は感染症でしょうか。

A. その通りです。胃腸炎や、腎盂腎炎なども感染症です。呼吸器は、命に直結するので死亡原因となるのです。

Q.日本人の3大死因は何ですか。☆

A. 長い間、がん、心臓病、脳卒中の順でした。その後、肺炎が第3位となりましたが、今は5位で脳卒中が4位となりました。肺炎でも、看取りの場合は、3位の老衰となります。そのように、2つに分かれたから、順位が下がったとみてよいでしょう。つまり、肺炎の…

Q.肺年齢とは何でしょうか。☆

A. 日本呼吸器学会が提唱したもので、COPDなどの認知を上げるために、使われてきました。 肺年齢は、スパイロメトリーの検査で出ます。1秒で吐く息の量を測定するのです。肺年齢でお調べください。気管支がちゃんとしていないと、気道が狭くなるので、うま…

Q.普通の呼吸では、肺はすべて使われないのでしょうか。

A. 肺がすべて使われていると、ガスなどを吸い込んだときに大変なことになります。500mlほどは予備の部分があります。これが、リスクヘッジしてくれるわけです。ちなみに8月1日が肺の日です。糖尿病やがんでも免疫力が落ちていくと、誤嚥性肺炎になりやすく…

Q.レントゲンで影が見えると大変なのでしょうか。☆

A. 肺に炎症が起きていると、白くモヤモヤしたように画像で見えます。炎症のところには、細菌などと戦う細胞や分泌物が集まるからです。つまり水分を含んでむくんだような状態になるので、X線が通りにくくなり、白い影のように映るわけです。肺炎がおさまっ…

Q.肺炎と気管支炎は違うのですか。

A. その名前の通り、炎症の場所が違います。気管支炎から肺炎に至る場合もあります。その中間に、細気管支があり、ここも炎症が起きやすいです。 マイコプラズマは、気管支に及ぶと咳がひどく出ます。レジオネラは、かなり深く肺を侵します。

Q.肺炎は、細菌で起きるのですか。

A. 主な原因は、肺炎球菌です。インフルエンザ菌や肺炎マイコプラズマなどもあります。もちろん、異物、カビ等もあります。

Q.鼻毛の処理をしてはならないのでしょうか。

A. 鼻はとても大切な役割をしています。鼻毛の除去は最低限にすることです。鼻毛と粘液で、空気中から入ってくる異物を取り除いているわけです。花粉やダニの糞なども含め、細菌やウイルスの侵入を防いでいるといえます。吸気時に加湿もしています。

Q. 肺は、風船のように伸び縮みしているのでしょうか。

A. 確かに、柔らかく伸び縮みするところは、風船と似ています。空気の袋ですから筋肉のように自ら膨らんだりしぼんだりができません。気管から枝分かれして、樹木のようになったスポンジのように捉えた方がよいでしょう。その外側を胸膜という膜が覆ってい…

Q.呼吸のときにどんなものを吸い込む危険があるのでしょうか。

A. 空気中の含まれるものです。ほこりから、花粉、細菌、カビ、ウイルス、動物の毛とか、あらゆるものが、含まれていると思ってもよいでしょう。それを、肺に入れないためにいろんな仕組みが、体内にはあるのです。それでも、侵入してしまい、肺炎などを起…