発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

Q.顔の筋肉は何のためにあるのでしょうか。

A. 目を閉じたり鼻や口を動かしたりして、表情を操ることができるようになりました。顔面筋とは表情筋のことです。22種類もあります。

Q.舌や頬を噛んでしまうのはなぜですか。

A. 舌と頬と歯は、密接していて、動きも連携しているので、それがうまくいかなくなると、噛むのです。食物を噛み砕くときに、頬が必要です。食物が口からこぼれないようにするのと、舌と頬が、内外から協力して、歯で砕けるようにしています。

Q.お乳は、お腹で吸うのですか。

A. これは頬と口によって、口腔を密閉して、陰圧にして吸います。舌を使って吸うこともできます。乳で育つのは、哺乳類の特徴の1つです。

Q.二重螺旋の構造の建築物があると聞きました。

A. すがも鴨台(おうだい)観音堂の鴨台さざえ堂、会津若松の会津さざえ堂、フランスのロワール川のたもとのシャンボール城のレオナルドダビンチがデザインした大きな二重螺旋階段などがあります。

Q.耳はもともと、聞くことをどのようにして機能として持つようになったのでしょうか。

A. 人が魚だった頃には、2種類の感覚を捉えていました。1つは、骨や浮き袋に伝わる振動を感じる聴覚器です。それが空気の振動も感じられるようになったのです。もう一つは、水の動きを感じるための、平衡感覚です。平衡覚器です。

Q.相手を選ぶのにも匂いは、大切なのでしょうか。

A. 哺乳類においては、匂いによって相手を判別しています。それが繁殖行動を含めた社会的行動となります。人間もそうでしたが、今は、あまり体臭を好まないようになっているようです。

Q.哺乳類は視覚より嗅覚が優勢なのですか。

A. 食べることには、匂いがないとなかなか食欲がわかないようです。人の場合も、もともとはそうでしたが、だんだん、視覚が優勢になり、嗅覚の能力が衰えているようです。

Q.匂いが無意識な記憶と結びついていることを何と言いますか。

A. 特定の匂いを嗅いで、昔の経験を思い出すことをプルースト効果といいます。「失われた時を求めて」の主人公が、マドレーヌを紅茶に浸して食べた瞬間に、思い出したことからです。

Q.魚には鼻の穴がいくつあるのですか。

A. 鼻の孔は4つです。匂いをかぐ左右の嗅のうの前後に、鼻孔が2つあります。前の孔に入った水が後ろの孔から抜けて、途中で匂いを感知します。鼻孔が左右に離れていて、匂いの強さによってその場所を探るのです。

Q.舌で味わうのは、舌の先が甘みで、舌の奥が苦味ですか。

A. 以前は、味蕾についてそのようなことを言われましたが、今では舌全体でいろんな味を感じていると言われています。歳をとるうちに、鈍感になるのですが。

Q.爬虫類が、哺乳類のように歯で噛み潰せないのはなぜですか。

A. 鼻腔と口腔を隔てる口蓋がないので、息ができなくなり、窒息するからです。獲物を食いちぎる歯しかなく、丸呑みします。

Q.顔という言葉の由来は何ですか。

A. 顔は旧仮名遣いでは、かほです。漢字では、彦が、成人男子が額に朱の文字や線を入れたことから、男子の美称となった。つくりのほうは、首と同じく、頭のことのようです。

Q. 昔はポップス、今はジャズ、タンゴを歌っているが、裏声で迫力がなくなる。

A. ジャズやタンゴだから、裏声を使わなくてはならないことではありません。強い裏声というのもありますし、練習できます。できれば、地声で通したほうがスムーズでしょう。若干、高くても裏声に頼るとかえって難しくなります。

Q.喉を開けるとは、どういうことですか。

A. 喉を開けるというのは、イメージの言葉です。口を大きく開けるということとは違います。合唱の場合は共鳴が重視されるので、特に口の奥を大きくあけ、軟口蓋をあげて喉頭を下げて、共鳴空間を大きくすることが求められることが多いです。

Q. 男性合唱団に入ったものの喉を閉めてしまうようで、喉をあけて歌いたい。

A. 歌の中ではなかなか、発声に関する注意が行き届きませんので、別に発声の練習をしてみてください。あなたが理想とするように、喉を開けて歌うことに集中してみることです。

Q.歳をとってから声楽を習い始めたが、若い人のようによい声がでない。

A. 若い人でもなかなか声が出ない人はいます。同時に始めてみて、若い人の方が習得が早いと思うのであれば、それは、心身の柔軟性なのかもしれません。かなり個人差があります。体力と集中力が劣っているなら、それを取り戻すこと、あるいは強化することで…

Q.ハリのある声がほしい。

A. ハリというのはイメージの言葉なので、実際にどのような声かということは、研究が必要です。多分誰かの声に張りがあると思い、それをまねようとしているんだと思います。それはそれで練習になると思いますが、多分そのままではうまくできないと思います…

Q.ゴスペルの合唱で地声と裏声の境が気になる。

A. これは練習の中で、地声だけで歌ったり裏声だけで歌ってみたり、その間の声をとってみたり、自由にいろいろと試してみるといいと思います。その上で地声と裏声を融合してみたり、強く出したり弱く出したりして、自分自身の、使える声にしていってくださ…

Q.歌が声楽風になってしまう。

A. これは、ポップスの歌唱に慣れていないということです。声楽の方の練習時間が多く、ポップスのほうの感覚が入っていないために切り替えられないことに過ぎません。本当に高度に歌うのであれば、なになに風になるようなことはなく、声楽もポップスも、あ…

Q.声楽のレッスンで出ている声が、ポップスでは、歌に結びつかない。

A. 声楽とポップスはあまり区別しない方がよいと思います。声楽でもほぼポップスと同じような歌い方をすることはありますし、少なくともできなくはありません。外国のポップスやジャズなど、あなたが歌っているポップスと、声楽との歌の間にあるような曲を…

Q.低い声を響かせるときにはどこに声を当てるのか、声を当てる位置を知りたい。

A. 低い声も、歌唱とせりふでは若干違ってきますが、一般論であれば、胸ということになります。男性はわかりやすく、手をあててみて響いているのが理解できるでしょう。 当てる位置というのは、練習のときのイメージとして使うことがありますが、実際に声が…

Q.軽く響かせて話したい。

A. これは簡単なようでなかなか難しく、発声と共鳴について勉強する必要があります。意図的に響かせてしまうと、発音が不明瞭になったり、別の問題が起きることもあります。日頃から共鳴を意識して、自分が調子がよく、それに近いようにできているときの状…

Q.4、5時間話すとハスキーになってしまう。

A. 日頃、あまり話していない人が、長時間、話すと喉が疲れます。この時間というのは、多分、職業柄、求められていることではないかと思います。そういう時は、間にできるだけ休息を入れることです。後は、ヴォイストレーニングなどで、みっちり30分ぐらい…

Q.疲れない声を出す方法を知りたいです。

A. どのように疲れるのかから検討してみるとよいと思います。時間の長さなのか、声の大きさなのか、相手とか人数なのか、疲れないときと疲れるときの差をきちんとチェックするのです。そしてできるだけ、疲れないときの条件を当てはめてみてください。後は…

Q.努力時呼吸とは何でしょうか。

A.運動が激しいときの前後の呼吸を指します。安静時の呼吸では、横隔膜、肋間筋、腹筋群、骨盤底筋群などが使われますが。そのときは、首や肩、鎖骨周辺の筋肉、背筋なども使われるのです。その状態が続くと、筋肉が疲れて、肩や首、頭の痛みなどになります。

Q.最終的に正しい呼吸とは、どのようなものでしょう。

A.理想的な呼吸法、正しい呼吸法というのは、1つに定められるものではありません。トレーニングで身に付けるのは、主に安静時の腹式呼吸ですが、それ以外の呼吸、胸式呼吸なども必要です。運動中と睡眠中の呼吸は違いますし、安静時も違います。その状況に応…

Q.呼吸法によって何が改善されますか。

A.呼吸がよくなると、あらゆるトレーニングやストレッチ、ダイエットやボディーメイクなどにプラスの効果が現れます。代謝機能が高まり、心身の状態が良くなります。

Q.脳と呼吸との関係を教えてください。

A.脳に必要なのは、酸素とブドウ糖です。全身で消費する、20〜35%の酸素とグリコースを消費します。もちろん、五感からの刺激も必要です。ただ、酸素がなければ、すぐに障害となり、死につながるのです。呼吸は、飲食よりも重要とさえいえます。脳が酸素不足…

Q.息をするときに、お腹の前が出ると腹式呼吸ができていることになりますか。

A.それは、よく誤解されているのですが、あまりよい呼吸とは言えません。深い呼吸の場合は、お腹の横や後ろの方まで360度、関係します。寝転んでみて、両膝を立てて、手を当てながら確認してみるとよいでしょう。そのときに呼吸をしてみて、お腹が上に膨らん…

Q.呼吸機能をチェックするような簡単な方法は、あるのでしょうか。

A.例えば、鼻をつまんで呼吸を止めて見て、息を吸いたくなるまでの時間を測ってみる。40秒以上が理想です。息を止めてみる、これも60秒以上が、理想です。理想状態でなくとも、健康上問題はありません。呼吸の能力がある人は、理想の状態かそれに近いように…