発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1206.口の開け方と発声について教えてください。

A.口の開け方によって、響きがとても変わります。口は、大きく開けたほうが、声が出るように思われがちですが、極力、開けないほうが、響きが統一されて、楽に声を出すことができます。しかし、口をあまり開けないと、言葉がはっきり発することができなくなりますので、口の中は開けなければなりません。
 では、どうしたら、口は開けずとも中を開けることができるかというと、腹話術を思い出してみてください。口を開けなくとも、はっきりと言葉がわかります。言葉によって、唇をあまり動かさなくても舌の動きだけで発音する言葉があります。マ行以外は、ほとんどそうではないでしょうか。そういう言葉は、なるべく口の中だけで処理して、口を動かさないようにしたらよいと思います。
 口の開け方としては、たてに開けることをすすめます。口の前に人差し指をたてにあてると、口がたてにあきます。強弱をつけていくには、口だけではなく、体全体で、強弱をつけていかなければなりません。鼻から息を吸って、お腹にたまった息をそのまま持続して、息の量を変えることで、音量を変えていくのがよいと思います。(♯Ω)