Ａ．歌ということの行為を考えると大元は話し声です。人間は抑揚をつけたりするとしぜんに音に高低がついてしまい、それを記号化したのが音符です。ですから本来は歌声と話し声が違うのというのは、ありえないわけです。歌声だけを響かせようと思っても本末転倒であり、上手くいかないでしょう。ですから一流の歌い手は話している声も一般の方とは違い美しいです。人それぞれで違いますが、深い声であったり、よく鳴る声であったり、高めの声だったり、どこか一般の人とは違う声です。ミュージカルやオペレッタなどでは歌うだけではなく、台詞でお芝居しなければいけません。これはとても喉に負担も大きいですし、大変なことです。しかし、それを負担が来ないようようにするのが技術です。喋り声すらもよい響きになってくると、歌声は更に輝きを増すと思います。（♭Σ）
