発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4109.共鳴についての練習法、メニュや注意点を教えてください。(12)

A.まずは、正しい呼吸をすることが必要です。いわゆる腹式呼吸です。肩が上下したり、吸った時に音が出るような浅い息をしていてはいけません。肋骨が広がるように意識をして、楽な呼吸をします。

次に、ハミングをして、楽な喉の状態がどんな状態がを知ります。

ギュッと声帯を締め付けるのではなく、軽く合わせる感じ。それでため息のようにハミングをします。

このハミングのときに、鼻の中に菜箸を入れて、目の後ろの方まで通したイメージをします。

その菜箸が入っている(と想像している)ところを大きく開いたまま息を(声を)出します。その部分が共鳴です。

または、良い匂いのものを嗅いだときの鼻や喉の状態。大きく開いてますね。

もっと解りやすく言うと、あくびをかみころした時、目も、鼻も、口の奥も大きく開いてますね。

そこを開いたまま、開いたところを意識して声を出します。

そこが共鳴する場所です。

低音(地声)は胸に響かせます。

これも押して力づく出だすのではなく、ため息の要領で、響きが副鼻腔から胸に変わるだけで、喉を閉めるのとは違います。 

共鳴している時は、自分ではあまり自分の声が聞こえません。

自分で自分の声がよく鳴ってるなあと思うときは、意外と共鳴していなくて、外には大きな声に聞こえないものなのです。(♯Å)