発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2139.息が声と一緒に出てしまいます。

A.声は、息の通り道(気道)の先にある「声帯」を振動させて出しています。声帯は、声を出すときだけ閉じて、呼吸をしているときは開いています。声を出すときに完全に閉じていないと、声帯が振動しにくくなり、声の出が悪くなってしまいます。これを無理に出そうとすると、喉に力が入ったり、首に力が入ったりして、絞り出したような声になってしまいます。
 また逆に、声帯を完全に閉じないまま力も入れずに声を出すと、声を出すときに、息の音もしてしまいます。喉に力を入れないように発声することは、よくいいますが、かすれた、息が同時に漏れているような声も、正しい発声ではありません。そういった場合、声をちゃんと出すことを意識しなければいけません。どなるわけではなく、「ハッキリと発音」するように心がけてください。もし、その息の漏れの気にならない声を出せるようになってくれば、いずれ、自然に声帯がきちんと閉じ、響きのある声に変わっていくでしょう。(♯§)