A.ピアノの表現は簡単ではありませんが、技術的に確立されていればそのものが大きな表現力を持ちます。フォルテは、声が詰まらず開放されれば表現としてダイナミックなものになります。
難しいのは、メゾピアノやメゾフォルテでの表現で、とても大きな声でもなくとても小さな音でもなくという箇所で表現が無表情にならないように気をつけることは実はとても難しいことです。
こういった箇所は、レガートで歌う箇所は息の流れに乗せてメゾフォルテやメゾピアノをクレッシェンドデクレッシェンドでいったりきたりすることが手っ取り早いですが、マルカートにまたは喋るように歌う箇所での中くらいの音量では特にリズム感が大切になってきます。言葉の正確さ、どの言葉をたててどの言葉をさらっと流すか、などのセンスが問われます。(♭∀)