発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2491.メゾフォルテやメゾピアノの箇所が無表情にならないためにはどのようにしたら良いですか

A.ピアノの表現は簡単ではありませんが、技術的に確立されていればそのものが大きな表現力を持ちます。フォルテは、声が詰まらず開放されれば表現としてダイナミックなものになります。
 難しいのは、メゾピアノやメゾフォルテでの表現で、とても大きな声でもなくとても小さな音でもなくという箇所で表現が無表情にならないように気をつけることは実はとても難しいことです。
 こういった箇所は、レガートで歌う箇所は息の流れに乗せてメゾフォルテやメゾピアノをクレッシェンドデクレッシェンドでいったりきたりすることが手っ取り早いですが、マルカートにまたは喋るように歌う箇所での中くらいの音量では特にリズム感が大切になってきます。言葉の正確さ、どの言葉をたててどの言葉をさらっと流すか、などのセンスが問われます。(♭∀)