発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3464.声を深く出そうとすると、逆に喉につまってしまいます。

A.声を深く出そうとすることが良い方向にいく人と、声を深く出そうとすることが悪い方向にいく人の二種類があります。後者の人は、響きのポジションが落ち、どんどん喉につまった発声になっていきます。そして、後者の人の声の特徴は、口の中にこもったモゴモゴした暗い声になってしまうことです。イタリア人は、声を深くだせといわれて、響きのポジションを落とすことなく深い声にもっていけるタイプが多いと思います。それは、マスケラの響きを日常会話の声でもある程度習得していることが大きな要因であると思います。そこには表情筋などを自然に活用できるかということもかかわってきます。深い声を出そうと思ったときに、暗い無表情な声を深い声のイメージとして捉えないように注意しましょう。