A.声帯はその長さ、太さなどで響きやすい音の高さに影響します。長いと低音域が響きやすいです。ちなみに背が高い人、首が長い人は、声帯も長い傾向があります。ソプラノやテノールは首が短く、全体的に丸い印象です。バリトンやバス、低めのメゾソプラノは首がほっそりして、のっぽな印象です。もちろん背が高ければ高いほど低い声が出る、というわけでもなく、2メートル近いテノールなどはヨーロッパでは珍しくありません。が、傾向としてはやはり背の低い人に声の低い歌手は少ないせいか、ベルリンかボリショイかどこの国立歌劇場か忘れましたが、180センチ以下の歌手はバリトンとして登録されないそうです。たとえば178センチの人はブーツを履けばギリギリOKということもあります。声帯のサイズでは必ずしも声種を完全には決まりません。往年の名歌手、ピエロ・カップッチッリはテノールの声帯をしていたそうですが、バリトンですし、マリオ・デル・モナコはバリトンの声帯をしていたそうですが、テノールです。(♭∀)