A.歌は体が楽器ですが、表面の筋肉を過度に鍛えてしまうと体が硬くなって声が出しにくくなってしまう危険があります。ですからお腹の力が足りないからと言って腹筋や背筋のトレーニングばかりを行なって割れるほどに筋肉を鍛えてしまうのはお勧めしません。声のために使う筋肉は呼吸のトレーニングや発声練習をしながらつけていくのがよいと思います。歌う前の体のトレーニングとしては、体が硬くならないようにストレッチをしてください。歌を歌っているときに力みが生じやすい肩や首はもちろん、お腹や背中をやわらかく伸ばしておきましょう。また、ステージをこなすためのスタミナ作りとして、ウォーキングなどの有酸素運動を行なうのもよいと思います。下半身のトレーニングにもなります。体のトレーニングとは少し離れてしまうかもしれませんが、表情のトレーニングも歌う上では大切です。顔の筋肉は喉の筋肉とも連動していますので、柔らかく大きく動かせると喉も開きやすくなります。口角やこめかみ、頬、眉間など鏡を見ながら色々と動かしてみてください。(♯Λ)