A.発声のためには、腹筋運動が有効であると考えがちです。腹筋は鍛えないよりは、鍛えた方がよいですが、腹式呼吸そのものに効果的なトレーニングとはいえません。
腹筋運動での筋肉の強化は、スポーツの選手に必要ですが、声にとっては実際に腹式呼吸に使われる呼吸機能(内側の横隔膜に関わる筋肉や助間筋など)を鍛える方がよりストレートです。声は息によってコントロールされ、息は体でコントロールします。それに関わる筋肉は、一連の呼吸運動(息を吐くこと)によって鍛えることです。
もちろん、適度にお腹の筋肉を鍛えておくことも大切なことです。他の人より弱い人は、人並み以上にはしておくことです。腹直筋などは、鍛えることによって、あまり固めてはよくないという人もいます。インナーマッスルの方が重視されてきているようです。
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