A.すぐれた人なら、たった一つの課題で、その先に全く進まずとも、自分の声のレベルを深化させていくこともできると思います。しかし、多くの人はマンネリ化したり、飽きたりして鈍化してしまうのです。そこで少しずつ課題を変え、新しいアプローチをしていきます。新しい課題に挑むことで気づくことがあったり、今までやったことに照らし合わせて学んでいきやすいからです。
とはいえ、トレーナーを単に何度も変えたり、何百曲ものレパートリーを持っていたりする人が、たくさんのことをやっているようでいて、質的に大して進歩しないケースもよくみられます。一つのレッスン、一つのメニューからいくつのことに気づけるか、どのレベルで気づけるかが、勝負なのです。トレーナーについても、その時期の目的によって、トータルの見通しのもとに増減したり、変えていくべきでしょう。