A.日本では、ジャンルごとに何かしら、それっぽい発声の仕方、歌い方があります。マイクやエコーがつくと、その方がうまくみえて受けがよいので、器用で優秀な人ほど、真の技術とごまかしとを勘違いしてしまいます。それでプロになれる人もいるからです。
演歌やシャンソン、ゴスペルも、演歌らしい歌い方、シャンソンらしい歌い方、ゴスペルらしい歌い方、他のものもみんな、○○らしさが出て、パワーが落ちました。ロックも同じです。
真似はすぐに飽きられるのです。そもそもは、歌や発声にジャンルが出てくることがおかしいのです。真似るのは悪いことではありません。ただ、それは、すぐれたもののもつ素質を盗んで、自分のものにするためで、その表面でなく、徹底して感覚的な部分までを大きく読み込まなくては意味がないのです。(♭)