発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3396.ジャンルを問わずに、いろいろな曲を歌えることは、自分自身のオリジナリティにつながりますか?

A.もちろんつながります。あらゆるジャンルの曲を聞き、そしてできたら歌ってみましょう。新しい発見が必ずあるはずです。もちろん自分が歌いたい歌、自分のオリジナルだけ歌っていてもよいのですが、それだけでは得られないものがあります。
ジャズ、シャンソンカンツォーネ、ファド、演歌、声楽、民族音楽、さまざまなジャンルの歌には、歴史があり、伝統があり、深みがあります。少しかじるだけでは吸収できないかもしれませんが、それでもやはり少しでも吸収することのほうが大事なのです。自分だけの人生では感じることのできない感性や経験、また音楽の広がり、深さというものが学べるのです。また逆に興味のわかないジャンルこそ聞いたり歌ったりしてみることで、ためになるものです。
そうして自分の中のキャパシティを広げていくのです。そのうえで自分が歌いたいものを歌えば、より深みも増し、説得力も出てくるのです。だからこそ、自分はこのジャンルの歌を歌いたいんだと思えば思うほど、他のジャンルを知ることが大切なのです。 (♭∞)